ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

音楽は自由にする

面白かったです。とっても。 人生を綴った本に対する感想として適切な表現なのかどうかはわかりませんが。 学生の頃にこういう本を読んでいたかった。 「音楽は自由にする」(坂本龍一 著、新潮文庫、2023年5月初版(2009年に新潮社より刊行された本の文庫版…

コシノジュンコ 56の大丈夫

生き方・在り方が大好きなデザイナー、コシノジュンコさんの著書。 「コシノジュンコ 56の大丈夫: 失敗も逆境も力に変える、パワフルウーマン語録」(コシノジュンコ 著、2021年2月初版、世界文化社) コロナ禍真っ最中に書かれた本。 コシノジュンコさんの…

人と魚の不思議な関係

ANA機内誌「翼の王国」に2009年〜2014年に連載された「人との魚の不思議な関係」全67作品を収録した本。 「人と魚の不思議な関係」(ボルメランジェ・エチアン 著・画、小林朱美子 訳、文芸社、2022年8月初版) エチアンさんは、INSEADの先輩・小林朱美子さ…

センスは知識からはじまる

かれこれ約2年半、ポッドキャスト「独立後のリアル」を毎週配信しています。 これからの時代を面白く生きるヒントなども織り込みながらの、相方はっしーとの雑談ですが、話していけばいくほど、何につけ「結局はセンスなんじゃないか?」という気がしてきて…

蜷川実花展「瞬く光の庭」

読書録、ときどき、鑑賞録。 先日、蜷川実花さんの写真展「瞬く光の庭」@東京都庭園美術館(目黒)に行ってきました。 いい意味で予想を裏切られました。 蜷川実花さんといえば、これまでしっかり作品を見たことはないのですが、勝手に、かなり強烈な色彩と…

近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本

たいへん面白かったです。 近江八幡のたねや創業家10代目の方の本。 和菓子の「たねや」、洋菓子の「CLUB HARIE」の社長、と言った方が話がはやいかもしれない。 「近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本」(山本昌仁 著、講談社現代新書、2018年8月初…

90歳セツの新聞ちぎり絵

何がきっかけで見つけたかわかりませんが、いつからか、ツイッターで木村セツさんの新聞ちぎり絵をフォローしています。ちぎり絵展を開催中というツイートが流れてきて、それは行かなくちゃ!と急遽行ってきました。場所は表参道の山陽堂書店さん。そして出…

服を買うなら、捨てなさい

最近、今まで着ていた服が似合わなくなってきたなぁ、、、と思っていたところに、母から回って来た本。 お正月休みに読みました。 「服を買うなら、捨てなさい」(地曳いく子 氏 著、宝島社、2015年3月初版) 40代、50代の女性に一番刺さる感じではないかな…

悪女入門 ファム・ファタル恋愛論

今年「最強の女」を読んでから、すっかり鹿島茂さんのファンになってしまい、 もっと鹿島さんの本を読んでみよう、ということで読んだ1冊。 「悪女入門 ファム・ファタル恋愛論」(鹿島茂 氏 著、2003年6月初版、講談社現代新書) 雑誌FRaUに2002年3月〜2003…

ニッポンを解剖する!京都図鑑

今月、京都に10日間滞在していました。 「京都に長めに滞在してみたい」という、それ以上に説明できない気持ちだけで。 結果的に、懐かしい方から初めましての方まで、いろんな方々とお会いすることができて、 行ってみたかった場所や、現地で教えてもらって…

私の履歴書 山本耀司さん(日経新聞2021年9月)

先月の「私の履歴書」、ファッションデザイナーの山本耀司(ヨウジヤマモト)さんお話、面白かったです。 人生をご本人の言葉で聴ける(読める)のは、単に略歴を知るのとは全然違う刺激を頂きます。 世の中をぶち壊していく。 それをリアルに体現してらっし…

横尾忠則対談集 芸術ウソつかない

今、東京都現代美術館で横尾忠則さんの展覧会(GENKYO横尾忠則)をやっているんだよねと思い、10年ぶりぐらいに再読。 人から借りた本がそのまま自分の本棚に収まってしまうという、よくある(?)例。(なので私も、人に本を貸す時はそのまま返ってこないか…

ニーチェ 運命を味方にする力 「ツァラトゥストラかく語りき」を読む

難解そうだと思って、いつかいつかと思いながら、手が出せない本が沢山あります。 ニーチェの「ツァラトゥストラ」もその1冊。 先日読んだ「最強の女」にニーチェとフロイト、リルケを虜にしたルー・ザロメという女性が登場していて、ニーチェの人物像も感…

カンマの女王「ニューヨーカー」校正係のここだけの話

しばらく前に、近所の本屋をパトロールしていて出会いました。 直感的に、面白そう、と思って、即買い。当たり。 万人受けではないですが、語学が好きな人、英語が好きな人、編集が好きな人は、お楽しみ頂けると思います。 シニカルなトーンも、私好み。 翻…

たのしい編集

相当の本好き・活字好きでなければ、まず出会わないであろう1冊。 編集者の方のための本。 「たのしい編集(和田文夫氏・大西美穂氏 共著、ガイア・オペレーションズ発行、英治出版発売、2014年1月初版)」 帯は「<本づくり>に携わる、すべての人に伝えて…

スティーブ・ジョブズ I・II (2)天才の生まれるところ

スティーブ・ジョブズ I・IIの読書録、続きです。 前半(1)は、ジョブズの仕事スタイルを中心に感じたことを書きました。 後半は、ジョブズの人となりや、奇才はどんなところに現れるのかというところに焦点を移したいと思います。 テクノロジーとリベラル…

スティーブ・ジョブズ I・II (1)ジョブズの仕事スタイル

こんなに面白いなら、もっと早く読めばよかったです! 「スティーブ・ジョブズ I・II」(ウォルター・アイザックソン氏著、井口耕二氏訳、講談社、2012年11月初版) 今更ながらに読みました。既にティム・クックの本も既に出ているというのに。 ジョブズとい…

ココ・シャネルの言葉

とても好きな、山口路子さんの「読むことで美しくなる本」シリーズ。 選び出された言葉から、ガブリエル・シャネル(愛称:ココ・シャネル)の人物像が浮かび上がります。 シャネルについて、単なる高いブランドと思っていたら、ココ・シャネルという人物の…

なまけ者のさとり方

ずいぶん前、人間関係でとても傷ついたときにこの本に出会って助けられました。 当時は、この手の精神世界への理解度はおそろしく低かったですが、それでも、この本は響きました。 久しぶりに手に取ってみたら、本当にいい本でした。 今改めて読んでみると、…

すごい博物画 歴史を作った大航海時代のアーティストたち

久しぶりに図書館に行って、展示されていて目に止まった本。 「すごい博物画 歴史を作った大航海時代のアーティストたち」 (David Attenborough, Susan Owens, Martin Clayton, Rea Alexandratos共著、グラフィック社、2017年9月初版、もともとは英国Royal …

うみやまあひだ

久しぶりに、映画の鑑賞録。 「うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ」(監督:宮澤正明氏) 数年前の映画だそうです。最近時々出かけるNagatacho GRIDのCINEMA NITEで上映会の告知をみて、何となく直感的に観たいと思い、予備知識なく行ってきま…

オードリー・ヘップバーンの言葉

すべての女性に贈りたい本です。 オードリー・ヘップバーンの言葉(山口路子氏 著、だいわ文庫、2016年8月初版) ふらっと入った近所の本屋で表紙買い。 いえ、正確には、手にとってぱらぱらとめくり、これは立ち読みではなく手元に欲しい、と衝動買い。 帯…