ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

NHK 連続テレビ小説『虎に翼』心に響く名言ブック

NHKの朝の連続テレビ小説『虎に翼』が好きすぎて、ついに本まで買ってしまいました。

NHK 連続テレビ小説『虎に翼』心に響く名言ブック (ぴあMOOK)

このドラマに着想を得た対話会をしたので、その準備のために買った、というのが本当の理由なですが。

本書と合わせて、NHK出版のドラマガイド「連続テレビ小説 虎に翼 Part1 」と「連続テレビ小説 虎に翼 Part2」も読みました。

 

NHK 連続テレビ小説『虎に翼』心に響く名言ブック (ぴあMOOK)

 

こんなに朝ドラにハマったのは、「カーネーション」(2011年、主演:尾野真千子)以来です。

もう10年くらいテレビ無しの生活ですが、これを見たさにU-NEXTに入り、NHKオンデマンドを契約しました。(おかげで、他にもいろんな番組を見てしまっています。)

 

脚本、キャスト、映像、すべて素晴らしく、毎日楽しみにしています。

その土台の上で、撮影の裏側まで書かれたこれらの記事を読むと、

役者の方々がどんな思いで演じているか、

制作の方々はこのドラマをどう見ているか、

脚本家はどんな想いを込めたのか、などが伝わってきますし、

主題歌やタイトルバックの絵の裏側や、

舞台セットや、小道具、お料理などの細やかさや徹底ぶり、なども知ることができます。

 

日々見ている中でも、関わる全ての人たちがこの作品を愛していること、

かつ、みんなのその愛や思いがうまく噛み合って大きなエネルギーを生み出しているように感じていたのですが、

それが裏打ちされたような感覚でした。

 

皆さんがとっても楽しそうで、なんだか素敵だなぁ、いいなぁ、という気持ちにもなりました。

 

内容の観点から、この作品がとても好きなのは、勧善懲悪ではないこと。

誰一人、常に正しいことはなく、どの人物にも、両面が描かれていること。

主人公の失敗も、一見失敗だったけど後でみんなが笑ってハッピーエンド!、というものではなく、本当に苦々しい思いも描かれていること。

いろんな立場の人がいて、それぞれの声が表現されているところ。

複雑なものが複雑なままに表現されていること。

 

名言はありすぎて書ききれませんが、例えば、こんな表現は、素晴らしいなぁ、、、と背筋がぞくぞくっとしました。

 

私たちはいつの時代も こんなふうに 都合よく 使われることがある(語り)

 

「この社会は女を無知で愚かなままに しておこうとする。」(よね)

 

「佐田君、気を抜くな。君もいつかは古くなる。常に自分を疑い続け、時代の先を歩み立派な出がらしになってくれたまえ」(穂高先生)

 

ドラマももう終盤。

終わってしまったらロスになってしまいそうです。

 

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