ポッドキャストをしていて知り合った「桃山商事」さんの本。
「どうして男は恋人より男友達を優先しがちなのか」(桃山商事 著、イースト・プレス、2021年1月初版)
「男=あいつら」、「男友達=ホモソーシャル」、というふり仮名がついています。
「ホモソーシャル」なる言葉は、本書で初めて知りました。
面白いです。18禁!
オトコとオンナの関係って、密室だから、外にも見えない。
でも、他の人のこと、聞いてみたかったりもする。
そんな人は、本書をどうぞ。
恋愛の中の男女の心理、男友達の中での男性の心理など、性生活も含めて、いろいろリアルに明かされます。
「え、ここまで書いちゃって大丈夫?」というようなお話が沢山。
著者の桃山商事は、元々は「恋バナ収集ユニット」として2001年からポッドキャストを配信しているグループ。清田隆之さん、森田さん、ワッコさん、さとうさんの4人で活動してらっしゃいます。最近は恋バナに限らず、多岐にわたるテーマでお話されてます。
もともとは、「失恋ホスト」として1,200人以上の恋愛の悩みを聞いてきた皆さん。
ポッドキャスト番組も人気がありますが、まとまった形で読めるこちらも読み応えがありました。
特にワッコさんの女性からの視点が、そうそう、だよねー、というところを言ってくれていて、笑っちゃったり、スカッとしたり、その表現や大胆さに、脱帽してしまうところも多々ありました。
恋愛の話のようでありながら、実は人間の深層心理。
というか、恋愛は、人間が最も如実に表れるものかもしれません。
たとえば、こんな感じです。
5 男らしさクライシス〜ダサいをめぐって より
ワッコ:実力がないのを素直に認められないのはダサいですよね。(中略)男子によく見られるこの種の「本気出してねーし」みたいな言い訳って、小学生くらいの頃から見たことがあるような...。(p.107)
清田:「既に知ってたわ」感を出すのもメンズあるあるな気がする。(p.110)
清田:(中略)記憶を頼りにお店に連れて行こうとしてちょっと道に迷った時、「人に聞けばいいじゃん」と言われてもなかなかそうしようとしないってパターンもない?」(p.110)
森田:「道に迷っても人に聞こうとしないカレシ」とかもそうだと思うんだけど、自分ができないことや知らないことを素直に認められないとドツボにハマってしまうことが多い気がする。(p.115)
森田:全体を通してダサいの輪郭が見えてきた気がする。どのエピソードでも自分を実際以上に大きく見せようとしていて、それが相手に伝わるとダサいと感じられるのではないかなと。(p.127)
7 恋愛とワガママ with 富永京子 より
富永:男女問わず、不機嫌コントロール型のコミュニケーションって結構ありますよね。(p.161)
8 恋愛と貸し借り より
ワッコ:(前略)「手頃な華子さん。」という方のツイートで、「Tinderで知り合った男とデートしたんだけど、ずっと話題をこっちが降り続けないといけなくてしんどかったの。デート後に『しゃべってて初めて、こんなに楽で素で入られたので、付き合いませんか』と言われたんだけど、誰かの楽の下には見えない誰かの努力があるんだなとしみじみ感じ、丁重にお断りしました」と。(中略)
ちなみに、7万件も「いいね」がついています。わかりみがありすぎた。しかも男の方は「借り」だとは思ってなさそうで、なんなら「俺がすごい魅力的だから質問が止まらなかった」くらいに考えてるかもしれなくて。
清田:「俺プレゼン」のことをコミュニケーションだと思ってる男の人ってめちゃくちゃ多いと思う。自分の話を存分にしまくって、否定や批判もされず、的確に理解してくれ、しかも多角的な質問によって自分史をいい感じに掘り下げてもらえるなんて...気持ちよくて当たり前だよね。普通だったら対価が生じる案件だよ。(p.190)
11 恋愛とコスパ with 東畑開人 より
清田:何かを「する」ことを通じて、一緒に「居る」ことができる相手かどうかを探るプロセスが、付き合う前のデートってことなのかも。(p.263)
続きは、本でどうぞ!
ポッドキャストはこちら:
今は、番組名が、「恋愛よもやまばなし」から「桃山商事」に変わっています。
また、桃山商事のお一人、清田隆之さんに、CTI JAPANの公式ポッドキャスト「コーチングのコ」にゲスト出演していただき、コーチングを受けていただきました。
コーチング本編と、感想編の2本でセットです。ぜひ前編・後編続けて聴いてみてください。
Ep. 7 「自己啓発本が苦手<前編>
Ep. 7 「自己啓発本が苦手<後編>
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