ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

よりよく生きる

やさしい猫

4年前から毎週配信しているポッドキャスト番組「独立後のリアル」の相方が良いと言っていたので読んでみましたら...、タイトルからは想像できない、衝撃的な本でした。 「やさしい猫 」(中島京子 著、こちらの絵は文庫。単行本は、2021年8月初版、中央公論…

News Diet 情報があふれる世界でよりよく生きる方法

ニュースって、毎日追いかけなきゃいけないんだろうか?と内心疑問に思っている方、 なんとなくインターネット上でニュースを追いかけてしまって、気づけばずいぶん時間が経ってしまっている方、などにお役に立つかもしれません。 「News Diet ニュースダイ…

わたしのすきなこと

今日は絵本のご紹介。 「わたしのすきなこと」(みかみ なつ 作、2022年9月初版) まっすぐな題名。 まっすぐな中身。 自分の小さい頃を思い出し、懐かしくなって、心があたたまりました。 お子さんがいる方は、お子さんのことを思いながら読むかもしれませ…

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

実はまだ読んでなかったベストセラー。 積読から取り出して読みました。 頷きすぎて、首が痛くなります。 「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~」(山口周 著、光文社新書、2017年7月初版) 企業にお…

静かに生きて考える

一つ前の記事で紹介した「お金の減らし方」が面白かったので、同じ著者の本をもう1冊読んでみました。 「静かに生きて考える Thinking in Calm Life」(森博嗣 著、KKベストセラーズ、2024年1月初版) まるで、読む薬。 あらゆるスペースが情報で埋め尽くさ…

お金の減らし方(新版)

実家に行ったら置いてあり、タイトルに惹かれて読んでみました。 文体も含めて、面白かったです。 多くの人にとって、お金との付き合い方について新しい視点が得られると思います。 だから、実は、お金を増やしたい人が読むと良い本。 「新版 お金の減らし方…

センス入門

センス。このつかみどころのないもの。 なのに、そこには「ある」か「ない」かが感じられてしまうもの。 センスが良い人が好きですし、センスが良い場所に行くと嬉しくなります。 自分自身もセンスのある人間になりたい。センスのある人間でいたい。 時々自…

ゆるすということ

何度でも何度でも、読み直したい本。 小さな小さな文庫本に、大事なことがぎゅっと詰まっています。 「ゆるすということ」(ジェラルド・G・ジャンポルスキー 著、サンマーク出版、単行本2000年5月初版、文庫本2006年6月初版) ゆるすことで、私たちは自由に…

自分の中に孤独を抱け

先月、ようやく念願の「太陽の塔」を見に行くことができまして、そこに向かう電車の中で読みました。 「自分の中に孤独を抱け」(岡本太郎 著、平野暁臣 編、2017年4月初版、青春文庫) 「自分の中に毒を持て」、「自分の運命に楯を突け」に続くシリーズ第3…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

どこの本屋さんにも置いてあるであろう、超ベストセラー。 いつかいつかと思いつつ、読めていませんでした。 ポッドキャスト番組「独立後のリアル」の相方がおすすめしていたのをきっかけに、今更ながらに読みました。 読んでよかった。 感じることも多く、…

NHK「100分de名著」パスカル パンセ

昨日紹介した「『パンセ』で極める人間学」よりも、もっと手軽にパスカルとパンセのことを知ることができる1冊。 「NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ (鹿島茂、2013年3月初版、NHK出版) NHKでの放送は2012年6月。NHKオンデマンドで見る…

『パンセ』で極める人間学

好きな書き手を追いかけていると、知らなかった世界に誘われます。 鹿島茂さんを追いかけていたら、パスカルの残したパンセ抄と出会いました。 「『パンセ』で極める人間学」(鹿島茂 著、2022年6月初版、NHK出版新書) 「人間は考える葦である」 「パスカル…

カトリーヌ・ドヌーヴの言葉

映画に詳しくない私は、カトリーヌ・ドヌーヴがどのような人なのかも全く知らず、ただ、表紙の顔が美しすぎて吸い込まれてしまい、 そして、山口路子さんの「読むことで美しくなる本」シリーズに絶対的な信頼を置いているので、絶対ハズレはないと思って読み…

3週間続ければ一生が変わる あなたを変える101の英知

父親が古本屋に出してしまう予定の本の山の中から見つけて読んでみた本。 パラパラっとめくってみるだけのつもりだったのですが、古今東西、いろんな賢人の言葉が引用されていて、予想以上に付箋がつきました。 「3週間続ければ一生が変わる〈ポケット版〉」…

夢をかなえるゾウ 4 ガネーシャと死神

引き続きハマっています。 そしてここまで読んできてよかった、と思わせてくれる1冊。 今回は、深かった。 笑うというより、涙ぐみました。 「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」(水野敬也 著、2023年2月文庫本初版(単行本は2020年6月刊行)、文響社)…

夢をかなえるゾウ 3 ブラックガネーシャの教え

ハマると、とことんハマってしまうクセがあります。 夢ゾウシリーズ、AmazonのAudibleで聴くのが面白すぎてやめられません。 シリーズの中で、今のところ、この巻が一番好きです。 「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」水野敬也 著 水野敬也さん…

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

1冊目が面白かったので、次に進みました。 今度はお金の話。 「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」(水野敬也 著) 芸人を目指す主人公がガネーシャに出会い、人生を変えてゆく物語。 構成は第1巻と同じで、ガネーシャの出す課題を、読者も一緒にやっ…

空は父 母は大地 インディアンからの伝言

素晴らしい絵本です。 昨年、穂高養生園の本棚で出会いました。 すべての人に読んでほしい。 特に、土地や地域の開発に関わる人、不動産業界の人、建築業界の人、行政に携わる人、そこに投資する人たちなど、土地や空間に関わる仕事をする人には、ぜひとも読…

ふたりはともだち

人にはそれぞれ、理由はわからないけど、とにかく惹きつけられるもの、というのがあります。 私にとって、この本は間違いなくその1冊。 「ふたりはともだち」(アーノルド・ローベル 作、三木卓 訳、文化出版局、1972年11月初版、原題:Frog and Toad Are F…

夢をかなえるゾウ

よく目にするので気になっていた本。 こんな面白い本だとは知りませんでした。 「夢をかなえるゾウ1」(水野敬也 著、飛鳥新社、単行本は2007年8月刊行、文庫本は2011年5月初版) 自己啓発本は、巷にはあふれかえっており、内容は結局どれも似ていたりして…

アルケミスト 夢を旅した少年

久しぶりに読み直しました。 ファンの多い本。 「アルケミスト 夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ 著、山川紘矢・山川亜希子 訳) 何度読んでも不思議な本です。 「全部ちゃんとわかってるのか?」と聞かれたら、正直どう答えていいかわからない。 でも…

コシノジュンコ 56の大丈夫

生き方・在り方が大好きなデザイナー、コシノジュンコさんの著書。 「コシノジュンコ 56の大丈夫: 失敗も逆境も力に変える、パワフルウーマン語録」(コシノジュンコ 著、2021年2月初版、世界文化社) コロナ禍真っ最中に書かれた本。 コシノジュンコさんの…

読書会という幸福

父からおすすめとして回ってきた本です。 「読書会という幸福」(向井和美 著、岩波新書、2022年6月初版) 1987年から30年超にわたり毎月の読書会を続けていらした翻訳家の著者が、読書会の活動について紹介する本です。 まず、その継続の力に恐れ入ります。…

パパラギ(児童書版)

以前にも、この読書録で紹介したことのある「パパラギ」。 その児童書版です。 「パパラギ (児童書版)」(岡崎照男 訳、早川世詩男 、2021年7月初版、学研プラス) もともとの「パパラギ」の内容とメッセージはそのままに、 リメイクされて、生き生きとし…

生きものたちの「かわいくない」世界 動物行動学で読み解く、進化と性淘汰

「ジャケ買い」だった1冊。 タイトルも面白いし、絵も可愛らしい。 読んでみたら、中身も面白かったです。 「生きものたちの「かわいくない」世界 動物行動学で読み解く、進化と性淘汰」(ヴィンチェンツォ・ヴェヌート 著、安野亜矢子 訳、ハーパーコリンズ…

Dance with the Issue 電力とわたしたちのダイアローグ

とっても上映期間の短い映画、けれども、ぜひとも皆さんに見てほしい映画。 ということで、大慌てでブログアップします。 東京では、11月23日(木・祝)まで @ 下北沢 シモキタ エキマエ シネマ K2) 延長されるといいですが。 「Dance with the Issue 電力…

歴史思考

めちゃめちゃ面白いです。 あっという間に読めて、しかも、生きるのがラクになる。 そして、これからの時代にとても必要なことを言ってくれている。 「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」(深井龍之介 著、ダイヤモンド社、2022年3月…

駄言辞典

オジサマたち、ご一読いただきたい。 私たち女性は、あなた方がポロッと吐く言葉を、にこやかな笑顔と共に笑い流していますが、内心こう感じているんですよ、ということを。 まさか、公の場で「は?」「その一言が余計なんだよ」とは言えない。 いちいち反応…

LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲

すべての女性におすすめしたい本。 そして、その女性たちの周りにいる男性たちにも読んでほしい本。 「LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲」(シェリル・サンドバーグ 著、日経新聞出版、2013年初版) 初版から10年。今が読みドキ。 LEAN …

死の壁

養老さんの壁シリーズ。 「死の壁」(養老孟司 著、新潮新書、2004年4月初版) 「バカの壁」よりもこちらの方が好きでした。壁シリーズとの出会いがこちらが先だったせいかもしれません。 死体を人として扱う、という養老さんの考えに触れて、死体をどういう…