ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

社会

君たちはどう生きるか

超ロングセラー。 宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」を観てきたら興味が湧いて、読んでみました。 ちなみに、映画のストーリーと、本書のストーリーは全く異なります。 「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎 著、岩波文庫) 感想をただ一言で言えば…

ナンセンスな問い

タイトルがいいなぁと思って手に取り、本の手触りと、少し立ち読みした感覚で買いました。 「ナンセンスな問い」(友田とん 著、H.A.B(エイチアンドエスカンパニー)、2023年2月初版) 一人で飲みにいく時に持っていくのに最適な一冊。 カウンターで読みな…

窓ぎわのトットちゃん

昔から大好きな1冊。読書録に追加したくて、再読しました。 「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子 著、1981年3月初版、講談社) トットちゃんは、黒柳徹子さんご自身。黒柳さんが47歳頃の著作。 いわさきちひろさんの絵もぴったりはまって、愛らしく、あたた…

運命はこうして変えなさい 賢女の極意120

林真理子さんが週刊文春で34年間やってこられた連載エッセイから120の言葉を選び出してまとめた文庫本。 女、恋愛・結婚、男、生きること、家庭、仕事、食べること、オシャレについての8項目について、林真理子先生節が全開。 「運命はこうして変えなさい …

大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした

タイトルと表紙の絵に惹かれて買いました。 「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」(クルベウ 著、藤田麗子 訳、福田利之 絵、ダイヤモンド社、2021年4月初版) 著者は、韓国の人気作家さんとのこと。 日本も韓国も、良くも悪くもとても頑張ってしまう社…

みどりの しっぽの ねずみ

先日、念願のこども本の森 中之島(大阪)を訪ねたときに、館内で読みました。 スイミーやフレデリックで著名なイラストレーターかつ絵本作家、レオ・レオニの絵本。 「みどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなし」(レオ・レオニ(Leo Lio…

幸せについて

先日、カフェに置いてあった本書の表紙に惹かれて、Amazonで取り寄せたら、表紙が違ったという落ち。。。 表紙は何種類もあるようです。 オンラインで買われる方は、何が届くかお楽しみ。 「幸せについて」(谷川俊太郎 著、ナナロク社、 2018年12月初版) …

厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉 - MAKE TROUBLE -

タイトルとインパクトのある色に惹かれて買った本。 「厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉」(ジョン・ウォーターズ著、エリック・ハンソン 絵、柳下毅一郎 訳、2022年8月初版、フィルムアート社) 原題が好きです。「Make Trouble」 「これまで…

ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

京大のファン、山極教授のファン、表紙が可愛い、ということで、目次も読まずにジャケ買いした本。 「ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」」(山極寿一 著、2018年4月初版、毎日新聞出版) 山極教授を最初に知ったのは、もうだいぶ前の何かの雑誌…

男性中心企業の終焉

昨年、フィガロ・ジャポンさんのオンライン・イベントにて一緒に鼎談させていただいた浜田敬子さんのご著書。 昨年秋に新しく著書を出されたということで入手し、少し前に読みました。 「男性中心企業の終焉」(浜田敬子 氏 著、文春新書、2022年10月初版) …

オットーという男

読書録、ときどき、映画鑑賞録。 ほぼ毎週聴いてるラジオ番組・ラジド(ラジオ・ドーナツ@J-WAVE)で紹介されていて、行ってきました。 トム・ハンクス主演のヒューマンドラマ。 映画は、こういう、あったかくてほろっとするのが好きです。 これからの社会の…

ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙

初版が出た1995年から、ずっと本棚に置かれっぱなしの本。 多分親が買ってきてくれたのだと思います。 当時、少し読みかけたけれども、あまり入り込めずにそのまま本棚入り。 8月末、コロナに罹って10日間の療養となった際、27年ぶりに手が伸びました。 670…

セーラー服とエッフェル塔

数ヶ月前ですが、荒俣宏さんと鹿島茂さんの対談「天使はほほえみ、悪魔はささやく/終わりのない古書探しの旅 II」を拝聴してきました。 日比谷図書館で「特別展鹿島茂コレクション2『稀書探訪』の旅 | 」という展示をやっていて、それに関連する対談でした…

彼女たちの部屋

お仕事で知り合った方からお薦めいただいて読みました。多分、自分の感性だけでは出会わなかった本。感情を揺さぶられる本でした。 「彼女たちの部屋」(レティシア・コロンバニ著、齋藤可津子 訳、早川書房、2020年6月初版) フランス・パリに実在する困窮…

総員玉砕せよ!

先日の水木しげるさんの展示会で見て読みたいなと思った本(漫画)。 「総員玉砕せよ! 新装完全版」(水木しげる 著、講談社文庫、2022年7月初版) 1995年に出たものに、構想ノートなどの写真を掲載した新装版が今年出ています。 妖怪漫画、妖怪絵師として…

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

「良いものを作ったからといって売れるわけではない」と言われて久しく、ブランディングやマーケティングの重要性が説かれてきましたが、最近は、埋もれるくらいならまだマシで、容易に製品やサービスも真似されてしまう時代。一方で、何かを作る前からクラ…

神田村通信

この週末は、仏文学者・鹿島茂さんによるガイドでの神保町街歩きツアーに参加してきました。 Passage(パサージュ)という、鹿島茂さんがプロデュースされている新しい本屋さんのクラウドファンディングに参加した返礼の企画です。 大好きな街を、尊敬する先…

経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法

既に友人知人に紹介し続けてきた本。けっこう売上に貢献していると思います。笑。 とはいえ、ここみち読書録はまだでした。というのも、私も、実は、必要な時に必要な場所をかじり読むばかりで、通読はしていなかったので。。。 今回改めて、最初から最後ま…

佐久間宣行のずるい仕事術 -僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた

まんまとマーケティングの術中にはまっているとわかりながらも、最近、佐久間宣行さんのお名前や本書のタイトルをいろんなところでよく見かけるので、買ってしまいました。こういうところもずるい。笑。 「佐久間宣行のずるい仕事術――僕はこうして会社で消耗…

働く女子と罪悪感 「こうあるべき」から離れたら、もっと仕事は楽しくなる

先日、フィガロ・ジャポンさんのオンライン・イベントにて一緒に鼎談させて頂いた浜田敬子さんのご著書。 初めてお会いするのに先立ち、本を読ませて頂きました。 男性の方にも読んでもらいたいけど、まずは、特に、日本の大企業で頑張って働いている/働い…

人新世の「資本論」

新書大賞2021ということで、だいぶ前に、いつも行く本屋さんで注目棚に置いてあったので買ってありました。ようやく読了。 「人新世の「資本論」」(斎藤幸平 著、2020年9月初版、集英社新書) 私は経済学をがっつり勉強した身ではないので、著者の主張の妥…

LinkedIn活用大全 情報発信、起業、転職、人脈…ビジネスで一番使えるSNS

昨日発売された本。 光栄なことに、コンテンツサポーターとして3月初め頃に初校を読ませて頂いておりました。 本を出すっていうのはすごいことだなぁと、友人知人が出版するたびにいつも思います。 著者の松本さんはじめ、関係者の皆様、大変お疲れ様でした…

暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦

今年初め、念願のダイアログ・イン・ザ・ダーク(Dialogue in the Dark, DID)に行ってきました。 この本は、その時に頂いてきたもので、ドイツで始まったDIDを日本に持ってきて展開を始めた志村真介さんのご著書です。 DID自体、素晴らしい体験だったのです…

人は話し方が9割

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 今年の1記事目はこちらから。 「人は話し方が9割」(長松茂久 氏 著、すばる舎、2019年9月初版) 本屋で何度も見かけていましたし、新聞などの宣伝でもよくみていました。 ものすごく正…

福翁自伝

今年、一番読んでよかった本です。 「福翁自伝」(福澤諭吉 氏 著、富田正文 氏 校注) 福澤諭吉先生、66歳の時に著した自伝。その2年後の1901年没。享年68歳。 慶應義塾大学の新入生には、もれなく、入学記念として福翁自伝が贈られます。 私もその一人。 …

認知症予防のカキクケコ

先日、脳ドックに行った時に待合室にあった本。待ち時間の間に読んできました。 大きな字で書いてあって、誰にでも読みやすいです。 ふむふむと思ったところをメモメモ_φ(・_・ できることなら、自分についても親についても、この読書録の記事は見返す必要がな…

ニッポンを解剖する!京都図鑑

今月、京都に10日間滞在していました。 「京都に長めに滞在してみたい」という、それ以上に説明できない気持ちだけで。 結果的に、懐かしい方から初めましての方まで、いろんな方々とお会いすることができて、 行ってみたかった場所や、現地で教えてもらって…

二月の勝者

あまり漫画を読む習慣がないですが、友人からのオススメを受けて読んでいます。 「二月の勝者 ―絶対合格の教室―(1) (ビッグコミックス)」(高瀬志帆 著、2018年2月初版、小学館) 面白いです。 リアルさがすごい。 今日からドラマも始まるようですね。 中…

サボタージュ・マニュアル:諜報活動が照らす組織経営の本質

何かをうまくやりたいと思うとき、「うまくいく方法」を学ぶことはもちろん一案ですが、 それ以上に「これをやるとうまくいかない」ということを知ることは、 実は最も近道な学びだとも思います。 なぜ現代の多くの組織が、自治体が、こんなにもうまく回って…

「ふつうの家族」にさようなら

よく行く本屋さんをパトロールしていて出会った本。 かなり面白かったです。 家族って何? 親子って何? 父親と母親って何で決まるの? ということについて、新しい視点をもらったり、改めて考えさせられたりしました。 家族法を専門とする女性弁護士の視点…