ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

認知症予防のカキクケコ

先日、脳ドックに行った時に待合室にあった本。待ち時間の間に読んできました。

大きな字で書いてあって、誰にでも読みやすいです。

ふむふむと思ったところをメモメモ_φ(・_・

できることなら、自分についても親についても、この読書録の記事は見返す必要がないといいなと思いますが。

というか、自分が認知症の疑いが出てきたときに、このページのことを覚えているのかしら・・・。読めるのかしら・・・。

認知症予防のカキクケコメソッド」(菅原道仁 氏 著、かんき出版)

 

認知症予防のカキクケコメソッド

 

認知症予防には「カキクケコ+チャレンジ」(p.9など)

認知症予防にはこの5つが大事。

 

カ:噛む

噛むこと自体が脳トレになる。

噛むために、歯医者さんに定期的に通って歯周病予防。必要なら入れ歯やインプラントも。その時は質にこだわるべし。

 

キ:聞く

聞こえなくなると認知症が進む。

なので、補聴器を使うのを躊躇わない。

人の話を聞くことは、自分の頭を柔らかくすることでもある。

 

ク:口元 

自分のメモには、「ストレスマネジメント」「寝ること」とあるのですが、ちょっと記憶があやふや・・・。

確か、口元は笑顔で、つまり、よく笑いましょう、ということだったと思います。

笑うと楽しくなる。楽しい感情は脳を活性化させる。正しくは、本書でご確認ください。

 

ケ:血管 

動脈硬化を防ぐのが大事。そのためには、食事と運動。

 

コ:交流 

コミュニケーション、脳と体を使う運動が大事。

 

上記のカキクケコに加えて、適度な「チャレンジ」を加えて、習慣化していくことで、若々しい脳を維持できる。

チャレンジする姿勢は、生きがいと刺激のある生活につながり、脳と体の若さを保ってくれる。

 

誰でも認知症になる

認知症の理由は一つではないそうで。

  • 神経変性疾患による認知症(脳の神経細胞が死んでいくことによって起きるもの。アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型)
  • 脳血管性認知症(脳梗塞などで血管が詰まり、脳細胞が死んで行くことによって起きるもの)
  • その他、甲状腺の機能の衰え、ビタミンB1欠乏症による認知症、肝臓機能低下による認知症など。このあたりは治療で治ることもある。

歳をとれば脳細胞も老化するわけで、「歳を取れば誰でも認知症になる」

こう言い切ってもらえて、諦めもつくと言いますか。

脳細胞が老化するよりも前に他の病気で死ぬか、認知力も低下しながら老衰していくか。それも自分では選べないのだけれど。

誰でもいつかは認知症になるから、「発症を出来るだけ遅らせて、進行を緩やかにする」というのが予防策のようです。

 

難聴が認知症の最大のリスク要因

わざわざ読書録にメモしておこうと思ったのは、この部分がなるほど、と思ったから。

難聴が、高血圧、肥満、糖尿病などと並ぶ、認知症9つの危険因子の一つとされていて、

予防できる要因の中では、難聴が認知症のもっとも大きな危険因子だということ。

特に、中年期の難聴の放置が認知症の最大のリスクだとか。

私自身も、聞こえづらい時があるので、ちょっとドキッとしています。

 

耳が弱ると、聞こえづらくなります。

すると、コミュニケーションがうまくいかなくなる。

すると、社会的に孤立する(人との交流が減る)。

孤立すると、人間関係から十分な刺激を受けられなくなる。

刺激がなくなると脳は衰える。一気に老化する。

 

老化するからますますコミュニケーションが難しくなる。

ますます孤立する。

 

この悪循環が認知症につながっていく。

 

聴力を守ることはとても重要で、

衰えてきたら、補聴器の利用は躊躇すべきでない。

 

さらに面白かったのは、

人の話をよく聞く柔軟な姿勢は、思考や脳の若さを保つためには大切、という話。

 

ということは、

仮に物理的に音が聞こえていたとしても、

「相手の話に聞く耳を持たない」状態なのであれば、

それはもしかしたら、難聴と同じなのかもしれません。

確かに、自分の話を聴いてくれない人とは誰も一緒にいたくないでしょうから、

人が寄ってこなくなり、自然と孤立するような気がします。

 

また、逆に言えば、

耳が聴こえなかったとしても、

自分が閉じこもったりすることなく、

辛抱強く聴こうとしてくれる人がいてくれて、

目やスキンシップなどで交流できる人たちがいてくれれば、

認知症の進行はゆっくりにすることができるのだろうか?というようなことにも好奇心が湧きました。

 

 

読んでいて、コーチングは認知症予防にぴったりじゃないの!と思いました。

クライアントの立場から言えば、

コーチの話に耳を傾けるし、

思考が柔らかくなるし、

楽しくてよく笑うし、

ストレスも減るし、

自分の生き甲斐が見つかるし、そんな中で仲間も見つかるし、

コーチの応援と励ましを受けてチャレンジするから、仕事や生活に刺激が生まれる。

さらにコーアクティブ・コーチングは体も使うから軽い運動やリフレッシュにもなる。

 

コーチの側は、ここにさらにトレーニングや継続的な学習が乗っかってきますから、なおのこと認知症予防になりますね。

コーチ仲間ができるので、孤立とは無縁です。

 

我ながらいい職業に出会ったなと思います。

 

え、じゃあ、コーチング学ぼうかな、と思われた方は、どうぞCTIジャパンへお越しください。

どんな動機であっても歓迎です。笑。

www.thecoaches.co.jp

 

老化とアンチエイジングに関しては、ポッドキャストでも喋りました。

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