ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

ドキドキしちゃう 岡本太郎の"書"

ポッドキャスト「独立後のリアル」の相方・はっしーが、大阪万博記念公園の「太陽の塔」に行ったお土産にくれた本です。

私が岡本太郎さんファンだと思い出して買ってきてくれました。

ドキドキしちゃう - 岡本太郎の"書”」(2010年2月 初版、平野暁臣(岡本太郎記念館館長) 構成・監修 小学館クリエイティブ)

 

ドキドキしちゃう (小学館クリエイティブビジュアルブック)

 

帯の言葉は、「字は絵だろ。」

 

...ですね。確かに。

 

太郎さんの手にかかると、どんなものも、命が宿ってしまう。

そう感じてしまう本。

 

漢字であるはずのその字が、人や子どものように見えてくる。

踊っているかのように。

感情を持っているかのように。

その漢字が、その意味を自ら思い切り表現し始めたかのように。

まさに、”爆発”している*。

 

書体も、その発想に驚かされますが、色使いも。

「書」といえば、黒い墨か、せいぜい朱色か、というのも、自分の発想が狭いだけだなぁと気づかされもします。

 

たくさんの作品の中で、私が特に好きだったのは「遊」。

 

遊【あそ・ぶ】

空間とは生活だと私は言った。

同時に、生活とは遊びである。遊びというと無責任だったり、

いい加減だと考えがちだが、それは間違いだ。

むしろ、言葉をかえて言うなら、徹底的な自由とでも言うべきだろう。

とかく一般の人々は遊ぶことが苦手のようだ。

ものごとを自分一人で自由に考えることができない。型にはまってしまう。

たとえば誰でも身近に目で見ることができ、タッチできる空間として、

住まいのスペースを考えてみよう。

家、とか部屋と言っただけで、

人はすぐに図式どおりの形を思い浮かべる。

なんとはなしに、今までよく見たことのあるような、

既成の様式に限定してしまうのだ。

格好がつかない、といったことばかり考えて、ほんとうの自分の欲望、

よろこびを、どこかに置き忘れてしまうのである。(p.10-11)

 

いつも、いつまでも、遊びの感覚を忘れずにいたい。

 

 

*”爆発”の本当の意味は、過去の記事に引用してあるので、合わせて読んでみてください。

(タイトル箇所をクリックすると飛びます)

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この本をもらった時の様子は、ポッドキャストでは第150回で話しています。合わせてお楽しみください。


独立後のリアル #150 岡本太郎についての雑談「爆発は爆発ではない」

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「独立後のリアル」:Apple Podcast内の#150 岡本太郎についての雑談 「爆発は爆発ではない」

 

独立後のリアル」は、人生本気で変えたい人のコーチをしてきたはっしー&けいこの2人が、これからの時代を賢く生きるためのヒントを愉快に無責任に話すポッドキャスト番組です。毎週金曜21時配信。4月で3周年を迎えました。

 

 

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