よく目にするので気になっていた本。
こんな面白い本だとは知りませんでした。
「夢をかなえるゾウ1」(水野敬也 著、飛鳥新社、単行本は2007年8月刊行、文庫本は2011年5月初版)
自己啓発本は、巷にはあふれかえっており、内容は結局どれも似ていたりして、
自分の背中を押してくれる1冊に出会えれば、もうそれだけで他は読まなくてもいいくらいだと思います。
ただ、そういう本になかなか巡り会わないから、人は似たような本にいろいろ手を出してみる。
そうやっていろんな本を渡り歩いてしまう人も、この本で、関西弁のおっさんのようなガネーシャに、ガツンと、ズバズバと、言ってもらえば、もう目が覚めるのではないでしょうか。
それくらい気持ちが良い本でもあります。
最初のうちは「靴を磨く」とか「トイレ掃除をする」とか、よくありがちな話。
ただ終盤に行くにつれ、とても本質的な話になっていきます。
仕事とは何なのか。
夢とは何なのか。
欲しいものを手にしていくために、本当に必要なことは何なのか。
序盤から、全ての流れがとても自然で、あっという間にこの世界観に引き込まれます。
過去に実在した偉人たちのストーリーも交わって、説得力もある。
ガネーシャからの課題を忠実に実行に移していったら、人生は本当に変わると思います。
「本当に変わりたい」と思っているなら、おすすめの1冊です。
気になりつつ手に取っていなかった本書を読むきっかけをくれたのは、仕事仲間が取材を受けたForbesの記事でした。
私がファカルティを務めているコーチとリーダーを育てる組織CTI JAPANの運営会社・株式会社ウエイクアップの代表です。
こちらの記事も、ぜひ読んでみてください。
CEOがすすめる一冊 CEO's BOOKSHELF
(各界のCEOが読むべき一冊をすすめるForbes JAPAN本誌の連載)
株式会社ウエイクアップ 代表 平田淳二
以下は私が特に好きだったところ。自分用に備忘録。
「みんなが、自分の夢を聞くのが楽しいて思えるのが理想的やねん。ぎょうさんの人が聞きたい夢いうんはな、世の中がそれを実現することを望んでるいうことやろ。そしたらその夢、かなえるのめっちゃ簡単やがな。なんせその夢はみんなが応援してくれる夢なんやから」(p.309)
「そやからこそ、足りない、足りないて思えば思うほど、足りない状態から逃れることはでけへんのや。欲しがれば欲しがるほど、欲しいもんは逃げていくんや。自分が満たされてへんと、人を喜ばせることはでけへん。人に与えることがでけへんのや」(p.345)
「(前略)ええか? 自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないもんを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそやろ? 自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや」(p.347)
「世界を楽しんでや。心ゆくまで」(p.357)
今のご自分に必要な一言が見つかりますように。
この記事は、こんな人が書いています。
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シリーズは、後から書かれた「ゼロ」を入れて全5巻。
この記事を書いている時点では、私は「1」のみ読了です。
このイラストも思わず惹きつけられます。