ハリー・ポッターシリーズ、第2巻。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(J.K.ローリング作、松岡祐子 訳、2000年9月初版、静山社)
この巻は、私には1巻よりは難しかった・・・。
全7巻を貸してくれている友人によれば、ハリーポッターシリーズは、「本→映画→本がオススメ」と聞いていたのですが、その意味がちょっとわかりました。
伏線を見落としすぎていて、第2巻では、終盤「え??」となるところが沢山。
想像力及ばず、全部は理解しきれなかったかもしれないですが、この巻がこの後大事になってくる情報を多数含んでいることはわかる。。。
ということで、また後で戻ってくるかもしれません。
そういう意味でも、よくできてるなぁ。
いい言葉だなぁ、大事だなぁ、と思ったところの備忘録。
明らかなネタバレになるところは省いたつもりです。
「(前略)君はわしに真の信頼を示してくれたに違いない。それでなければ、フォークスは君のところに呼び寄せられなかったはずじゃ」
(ダンブルドア校長からハリーに。p.487)
「ハリー、自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」(同上、p.489)
訳者であり出版社の社長である松岡さんによるラブレターという名のあとがきを読むのも、1冊目から楽しみになっています。
原作者のローリングさんが、人生の目的に真っ直ぐに生きていらっしゃる感じが伝わってきて、読んでいても喜ばしい気持ちになりました。
たしかにローリング女史は富と名声を手にした。大きな家に住み、ウィットブレッド児童文学賞を受賞し、スコットランド最古の大学からは名誉博士号を授与され、英国女王からは名誉の称号を与えられた。しかし彼女にとって一番嬉しいのは、お金の心配をせずに本を書くことができることだ。これは私が本人の口から聞いている。さらに共同記者会見でもこう答えている。「私の本が、子供にビデオ・ゲームを忘れさせ、読書に夢中にさせていると聞かされる時、私は一番幸せで、光栄に思う」(p.507)
ビデオゲームがダメとかそういうことではなくて、子供が普通にしていれば最も熱中してしまいそうなビデオゲーム以上に、本書が子供を魅了しているということへの喜びだろうと受け取りました。
第3巻も楽しみです。
装丁はどんどん変わっているみたい。文庫本も出ているみたい。
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