ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

マンガでわかる 食べてうつぬけ 鉄欠乏女子救出ガイド

更新する余裕がないまま年の瀬に!

このまま年は越したくないいと思い、せめて今年読んだ本の中から1冊分更新。

マンガでわかる 食べてうつぬけ 鉄欠乏女子救出ガイド」(精神科医 奥平智之 著、マンガ いしいまき、主婦の友社、2019年4月初版)

すべての女性と、男性も最近ちょっと調子悪いなぁとか、イライラするなぁという方にはおすすめです。

 

マンガでわかる 食べてうつぬけ 鉄欠乏女子救出ガイド

 

前著「マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ」では、いろいろな栄養素が心や体の不調に関係していることや、栄養面からの血液検査の読み方などについて解説しているそうです。

その中で、鉄分が欠如している女子のことを「テケジョ」と表現し、テケジョたちから反響があったようで、それを受けて書かれたのがこの本。本書は、鉄欠乏を中心に据えた本となります。

 

女性の多くが隠れテケジョ

私自身がこの本を買ったのは、婦人科の医師から「鉄が足りてない」と言われて、体内の「鉄分」に関心が向いたことがきっかけでした。

それまで、年に一度の定期健康診断で赤血球の数は正常値で、自分ではいわゆる貧血ではないと思っていました。

が、その婦人科の医師から教えてもらったのは、「フェリチン」という鉄を貯蔵しているところの数値が少ないと。この数値は通常の血液検査では計測されないので、自覚ないまま鉄が不足している女性が多いのだそうです。

また、鉄を貯めても生理が来る度に流れ出てしまうから、経血の量が多いとバケツの底に穴が空いているかのように鉄を貯めても貯めてもすぐになくなってしまう、とも教えて頂きました。

医師にこの仕組みを教えられても最初はすぐには覚えられなかったのですが、耳で聞いてきたことと全く同じことが本書にも書いてあったので、理解が深まりました。

本書によれば、生理がある女性の約9割がテケジョとも。

 

鉄分不足はメンタルや疲れさやすさにも影響

上記の診察を受けて一定期間、鉄分を補う薬を処方され、自分でも食事で鉄分の多いもの(レバーや牛肉、青魚など)を意識して摂るようになったら、体調も気持ちも快適に感じられることが増えました。

なので、本書の「鉄欠乏は、精神的な不安定さやイライラの原因になります。疲れやすく、集中力も低下し、注意散漫になりがち」(p.18)というところはとても納得しました。

 

少し脱線しますが、コーチングを提供していると、時々、カウンセリングとギリギリのラインの方からもご相談を頂くことがあります*。

(*コーチングとカウンセリングの違いについての私の考え方は、以前にこちらに書きましたー コーチングとカウンセリングの違い - ここみちノート

メンタル的に相当期間落ち込んでいらっしゃるかな?という感じがする時、これまでも、睡眠や体調、心療内科への通院の有無は必ず伺うようにしてきましたが、本書を読んで以来、これに加えて、「ちゃんとご飯食べてますか?」と聞くようになりました。

特に、たんぱく質をしっかり食べているか。

できれば、そこに鉄分も意識しているか。

もし、「今行き詰まっている人生を何とかしたい」と差しせまった感じがあって、でも食事はパンとおにぎりだけ、というような状況になっている場合は、私は、セッションを開始するよりも前に、食事をきちんと摂ることから始めることをおすすめしています。

食事がちゃんとできていないと、コーチング・セッション中に気づきがあったとしても、そこから行動につなげていく気力やエネルギーが湧いてこない可能性があると思うためです。その状態でセッションをしてももったいない。

また、食事をちゃんと取れるようになったという小さな変化は、自分にも自信をもたらすとも思います。そういう日常の小さなことの積み重ねが、自分で生きていけるという自信につながります。

 

かくいう私自身も、何かに没頭すると、ついつい食事は手を抜いてしまいがち。

最近は出来合いのお惣菜もとても進化しているし、中食・外食=塩分や油分過多で不健康という時代でもなくなったとも思います。

便利なものや外食産業の力も借りて程よく手を抜きながら、また時々は自分にハンバーガーやドーナツなどのご褒美もあげながら、自分を良い状態に保っていきたいなと思います。

 

自分をつくっているものに、もっと意識的に

自分の身体と意識は、自分が取り入れるものでできている。

食べるものも、読むものも、人の言葉も。

何を取りれるか。

それを自分の身体と意識に聴いて自分で選んでいく。

毎日は、その繰り返しなんだなぁとも思います。

 

 

2022年も無事に年が越せるところまできて一安心。

今年も「ここみち読書録」を訪れてくださりありがとうございました。

 

心の向くまま、導かれるまま、今年もいろんな人やいろんな本に出会いました。

このサイトがみなさんにとってのそういう場所になっていたら嬉しいです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

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