ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます

大好きな3人組 Kevin's English Room(KER)の本。

全部YouTubeで見ようと思えば見れるのに、応援の気持ちで、本も買ってしまいました。

その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます」(Kevin's English Room、KADOKAWA、2021年3月初版)

 

その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます

 

インスタで彼らのリールを見るのが大好きです。

YouTubeでは、登録者数200万人超。

ここまでの人気が出る前から応援している身としては、どんどん遠くに行ってしまう寂しさも少々...。マツコ会議にまで進出した時は、親のような目線で見ておりました。

www.youtube.com

 

ケビン、かけちゃん、やまちゃん。大学からの友達3人組。

・ケビン:アメリカのジョージア州生まれ&育ちのバイリンガル。高校1年の時に日本に来て以来日本在住。

・かけ:IQ140。当チャンネルの企画全般・ディレクション・編集など全てを担当。元プロマーケター。

・やま:日英仏のトリリンガル。幼少期から多言語教育を受ける。サッカー好き。

海外の文化や言語などについて、楽しく紹介しています。

海外に住んだことがある方なら、きっと共感ポイント多いはず。

 

本書の中身は、以下4つの大項目について、計85フレーズの紹介。

  1.  学校で習ったけど実はあまり使えないフレーズと適切なフレーズ
  2. 日本人がいってしまいがちなフレーズと適切なフレーズ
  3. 似ていて使い分けに迷うもの
  4. 学校では絶対教えてくれないスラング(F**K、S**Tなどからお上品スラングまで)

3人のイラストもあって可愛くもありつつ、うるさすぎないので読みやすいです。

ここに書いてあるフレーズを体得してパッと口に出るようになると、日常英会話ももっと楽しくなるのではないかなと思います。

 

我ながら不思議だったのは、私自身は留学経験があるとはいえ英語圏に住んだことはないのに、本書に書かれているニュアンスの違いなどは、けっこう多くのフレーズで「そうだよね、そうだよね」という共感があったこと。

一体、私はどこでこのニュアンスを体得したのだろうなぁ?と思いました。

ネイティブの英語の先生が使っていた言葉や、海外の友人の言葉を気づかぬうちに盗んでいたのかもしれません。

また、ドイツ語を学ぶ時に、その言語でこの状況を伝えるにはこういう言い方になるだろうな、という、「言語と表現の感覚」を自然と身につけた可能性もあります。

よくわかりませんが、そういう「聞きかじって覚えていたこと」や「なんとなく感覚的に喋っていたこと」が、そんなにセンス悪くなかったということがわかってちょっと安心しました。

語学の勉強って、机に座ってしっかりと、というよりも、友達と遊んでいるうちに身につけるものなのかもしれません。

 

ということで、おすすめは、この本で得たフレーズを、丸ごとそのまま使ってみること。

そのうち、口も耳も慣れてくると思います。

 

英語の内容は本書の中身を見ていただくとして、3人のファンとしては、巻末の「特別鼎談(ていだん)」が楽しかったです。

 

番組をつくることについての思いは、次元は違いすぎるので一緒にしてはいけないけれど、私自身がやっているポッドキャスト(独立後のリアル)で大事にしているところと共通するものが沢山で、とても共感しました。

そういう部分、勝手に太字にさせていただいちゃいます。

 

ケビン:英語って情報がいっぱいあるから、「これも伝えたい」「あれも伝えたい」ってなっちゃうけど、日本人が観ておもしろいと感じるかどうか、日本人が知って驚く情報かどうかっていう軸はブレさせない。それと、コメディ要素があること。ストーリーラインから演者の表情まで、エンタメみたいに楽しめるのが私たちの動画の強みだと思う。

やま:「これだ」ってう答えを出さないのも、僕たちの動画の特徴だと思うな。「これもアリだし、こういう考え方も楽しいね」っていう間口の広いスタンスで、英語をより深く、楽しく理解できる。質問に対して答えありきではなくて、3人で答えを探しいく感じは大切にしたい。


かけ:基本的に台本がないから。僕らも結論がどうなるかわからないまま喋ってるもんね(笑)。だけど、それが実は、英語を理解するうえでは大切なことで。1つのテーマに対して疑問が生まれて、その答えが出たら次の疑問が生まれてっていう自然な流れができる「これはこういうものだ」っていうふうに断定せずに、言葉の本質的な部分に迫っていけるのは、僕たちの動画ならではかも知れないね。(p.217, 「台本なしだからこそ生まれるエンタメ感」)

 

やっている時の感覚、関係性についても、とても共感します。やっぱりやってる当人たちが楽しくないと。

楽しんでやっているかどうかは、観る人・聴く人に伝わる気がします。

やま:僕は、月並みな言葉になるけど、3人で楽しくやっていくのが目標。もともと僕ら3人、大学のサークルで知り合って、遊んでた延長でここまで来た感覚があって。「成功したい」っていう気持ちよりも、昔からベースにある、いい意味での友達感覚を大切にしたい。それをいろんな人が見て、楽しんでもらえたら幸せだよね。(p.221, 今こそ3人が語る「僕たちの未来」)

 

本を出すといってもあくまで完璧を目指しているわけではない彼らのスタンスも素敵。

僕たちのtalkを通して、なにか新しい発見はありましたか?
お読みいただいてわかるように、僕たちはまだまだ模索中です(笑)。

この本を出すにあたり、たくさんの新たなテーマを考察する機会に恵まれました。
「これってなんでこの単語を使うんだろう?」
「このフレーズとこのフレーズは何が違うんだろう?」
ああでもない、こうでもないと3人で試行錯誤していくなかで、言語を学ぶことの奥深さ、文化の違いのおもしろさをあらためて実感できた気がします。
本書をお読みいただいた皆さんと、この気持ちを共有できればこれほどうれしいことはありません。(p.222, おわりに)

 

後追いで似たような動画が沢山出てきている中、先頭を走り続けるのはきっと大変なんだろうなぁと思いますが、いろいろ実験していくのを、これからも応援しています!

 

ちなみに、私が彼らの動画にハマったきっかけのインスタリールはこちらでした。

今でも一番お気に入りかも。

今は、毎日彼らの新しいリールがアップされているかどうかを確認するのが日課です。

「日本とアメリカ ナンパされたときの対応の違い」

www.instagram.com

 

彼らはポッドキャストもやっています。

「英語で雑談!Kevin's English Room Podcast」

open.spotify.com

 

いつか3人にもお会いしてみたい!

新たな願い事^^

 

 

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coaching.cocomichi.club

 

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