新年あけましておめでとうございます。
2020年、子年🐭。
チュー。
・・・と思いながら、元日の夜に実家の本棚を眺めておりましたら、
「あ!!!これ、ねずみの話だった!」と懐かしい本を見つけました。
登場するねずみたちが可愛くて可愛くて、小・中学生の時に大好きだった絵本です。
英語は読めなかったので、絵だけ見て、にたにたしてました。
「Winter Story (Brambly Hedge) by Jill Barklem(1984-02-27)」
(和訳本:雪の日のパーティー (のばらの村のものがたり (4)))
英語ではBrambly Hedgeシリーズ、日本語では「愛蔵版 のばらの村のものがたり 全8話 (講談社の翻訳絵本)」というシリーズで出ているようです。
英語が読めるようになった今、はじめてちゃんと中身を読んでみて、こんな話だったのかー!と驚いてしまいました。
端々までイギリスっぽいです。
ある日、ねずみたちの住む村(Brambly Hedge)に、大雪が降る。
見たこともないほどの大雪に、ねずみたちは、馴染みの店に一堂にがやがやと集まってくる。
皆がお茶とケーキを頬張る中、その店の管理人がすっと前足をあげて、静粛を促して、
「野原もすっぽり覆う大雪が降ったときは・・・、Snow Ball(雪の舞踏会)がねずみたちの心を温める」という先祖代々伝わる伝統を厳かに読み上げ、
これに従うことを、伯爵ねずみ(Lord)と合意したことを発表し、大パーティーを開くことを宣言します。
積もった雪で、皆でパーティー会場(Ice Hall)をつくり、仕上げは、壁や天井の安全も確認する念の入れよう。
ご馳走を準備する。
こども達も登場するのだけど、準備の邪魔をするから家に戻されちゃう。
いざ全て整ったら、一度家に帰って体を洗って身支度。
おしゃれしてSnow Ballに向かい、コートやマフラーは入り口に預けて、踊る、踊る。
夜遅くなったら、こどものねずみを一旦ベッドに連れて行って、また大人のねずみは戻ってきて朝まで踊って、すっかり疲れて、何とか家に帰ってベッドに這い上がってぐっすり眠る。
ここ数年何度もメディアで見たイギリス議会の様子を思い出してしまいましたし、
パーティーのあたりは、私のヨーロッパの友人たちの生活そのものです。
留学した頃は、夜に出かける前にわざわざ家に一度帰って身支度するとか、子どもを残して大人がパーティーに出かけるとか、年齢に関係なく朝まで踊るとか、そういうことにいちいちびっくりしていたのですが、
なるほど、もう絵本の頃からそういう世界観になっているのね、と妙に納得してしまいました。
絵本なのに、こどもだけが主体じゃないっていうのも、面白いなぁと思いました。
日本の絵本だったら、雪が降ったら雪合戦とか、鎌倉作って子どもが遊ぶとか、そんな感じになりそうで。
(Snow Ballって、最初この本を手にした頃は、多分、Ballの意味を一つしか知らず、文字通り「雪の玉」と思っていたと思います。)
それにしても出てくるねずみたちが愛くるしい。
そういえば、昔、このイラストのマグカップが欲しくてたまらなかったのでした。
この絵本の中に出てくる絵を使った壮大なジグゾーパズルを作ったこともありました。
そんな記憶も思い出しつつ、新年早々、ほっこりしました。
今年もこんな感じで、心の向くまま・導かれるまま、寄り道しながら行きたいと思います。
本年もよろしくお願いします。

Winter Story (Brambly Hedge) by Jill Barklem(1984-02-27)
- 作者:Jill Barklem
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers
- 発売日: 1988
- メディア: ハードカバー
シリーズ全作

A Year in Brambly Hedge: 4 Stories Throughout the Seasons
- 作者:Jill Barklem
- 出版社/メーカー: Harpercollins Childrens Books
- 発売日: 2017/09/19
- メディア: ハードカバー
和訳版を見つけました。
ロイヤルドルトンの食器。昔、欲しくて仕方がなかった。