読書録、時々、映画鑑賞録。
3月以来、本当に出歩いていなかったけれども、さすがに限界。
感染予防に気をつけながら、少しずつ社会復帰し始めた最近です。
今週、大手町・丸の内・有楽町エリアでSDGs映画祭イベントをやっていると聞いたので、出かけてきました。
(ちなみに、こういうときの私の動機は、実は、映画そのものというよりも、まだ行ったことのないイベントスペースに潜入してみたいだけだったりします。)
「0円キッチン」(監督:ダーヴィド・グロス(David Gross)、ゲオルク・ミシュ(Georg Misch) 。
フードロス(食品ロス)をなくすためのロードムービー。
監督 兼 主演のダーヴィドが、欧州5カ国を回り、そのままでは捨てられてしまう食材を美味しく料理して人に振舞っていく、というストーリー。
移動式のキッチンをゴミ箱から作り、車も、レストランで使われた廃油を使って走らせる、というのは徹底していて面白いと思いました。
出てくるみなさん、とても楽しそうなのだけど、私自身は見ながらいろいろ考えさせられて、鑑賞直後は、正直、食欲が減退する感覚にもなったことも白状しておきます。
世界で生産される食料の1/3は廃棄されていて、その量は、ヨーロッパ全域では8,900万トン、世界全体では13億トン/年になっているのだとか。
日本は? というと、食品廃棄量は年間2,759万トン、そのうち食べられるのに捨てられる「食品ロス」の量は推計年間 643万トン。この食品ロスを日本の人口1人当たりに換算すると約51kg/年。1日換算では約140g/日。つまり、日本国民全員が「お茶碗一杯分のご飯」を毎日捨てている、という状況。食品ロスのうち、291万トンが家庭からのゴミ、だそうです。(出典:https://www.mottainai-kitchen.net/learn/)
日本の事業系の食品ロスは、賞味期限の設定の問題があるというのはよく聞く話。
ものは何でも使い切りたいと思う私にとって、食品を捨てるのは、かなり罪悪感に苛まれることです。
なので、できるだけそうならないようにする。
けれども、お腹も壊したくない。
余分に買わないようにするのが一番だけど、それに加えて、そもそも食べ物はどれくらい経っても食べて大丈夫なのか、とか、そういうことも知りたくなります。
フードロスとかゴミとかの社会課題に触れるとき、いつも「あったらいいな」と思うのは、
誰かがまとめて調理して、タッパーやお弁当箱を持って行ったら、それをよそってくれて安く買えるサービス、みたいなもの。
天空の城・ラピュタで、冒頭、パズーがポット持って行ってスープ(確か、肉団子は2つ)を入れてもらうような感じの。
まとめてつくるから安くできる・無駄になる食材も減る・作るときのエネルギーも省エネになる、プラスチックなどの弁当ガラも出ない、料理を作るのが面倒な人も栄養が取れる。
どの町にも一つはある、みたいな感じで。
こういうサービス、出てこないかなぁ。。。 妄想は続く。
続編「もったいないキッチン」は、監督ダーヴィドが日本にきて、日本で食品をレスキューするロードムービー。現在、劇場上映中だそうです。
ちなみに、このイベントで上映されている他の映画は、いくつか既に見たことがあります。
以下2つ、どちらも大変良かったです。
読みたくなる本: