ここみち読書録

心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。

小正月も過ぎてしまいましたが、2016年もよろしくお願いいたします。

今年やりたいことはもう見つかりましたか。まだの方にオススメしたい本です。「ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。」(マイク・マクマナス氏著) 友人に教えてもらい、大好きになりました。退職する友人など新たな門出にある人たちへのプレゼントに選ぶこともある本です。

ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

内容は、サブタイトルのとおり。とにかく、自分がワクワクすることを追求しよう!という本です。そして、それはかなり徹底しています。

  • 人間として一番大切なことは、ワクワクを追及すること、心からしたいことをすること。それがあなたの負う最大の責任。
  • やる気が必要になるのは、ワクワクしているものではない証拠。無理にやる気を起こす必要などない。やる気など無理に起こさなくてもやらずにはいられないものが、心が求めているもの。
  • ワクワクすることは、「すべて」やろう。優先順位はつけるな。すべて同時にやる。下手でも苦手でも、やりたいことなら止めてはならない。現実的かどうか決めるのは自分自身。小さな一歩から、今すぐはじめよう。
  • 適正があると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。適正がなくてもワクワクすることなら、やったほうがいい。
  • 私たちにとって最善の行為は、決断をぐずぐず先に延ばすことだ。

親や学校、会社、社会から言われてきたことを覆すような内容で、価値観が揺さぶられます。と同時に著者がそう言う理由・背景には説得力があり、共感します。上記を読んで、そんなばかなと思う方にこそ、この本と出会って頂きたいです。逆にその道に踏み出している人は、うんうん、と頷きながら読める本と思います。

「ワクワクすることだけやろう!」というのはいかにも楽しそうで、遊んでいるようにすら聞こえますが、本当にワクワクすることだけをやっていくこと、自分の価値観に沿って生きて行くことは、実はとても勇気のいることです。誰かがひいてくれたレールの上を歩く方がはるかに簡単ということもあるのです。そんなことは無理、時間がない等、ありとあらゆる言い訳を許さない著者のメッセージは、心にぐさぐさと刺さってきます。

私がこの本を初めて読んだ時に一番衝撃を受けたのは、

適正があると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。(79頁)

という一節でした。自分の行く道を考える時、私たちはつい「今の自分には何ができるか。人と比べて何が得意か。」というところから入りがちです。この思考パターンでは、いつまでたっても自分の今までの枠を超えられず、「自分には経験がないから無理だ」というスパイラルから抜けられません。また、誰かを喜ばせるために、誰かに認められるために、という選択もしがちです。マイクは、他人の人生を生きてはならない、自分のやりたいことをやって自分の人生を生きることがあなたの責任だ、と説きます。何事もそれなりにそつなくこなせてしまう方々こそ陥りがちな罠であるように思います。

ワクワクすることばかりやっていろと言われたら1年中遊んでしまうよ、という声も聞こえてきそうです。これはカウンセリングやコーチングの経験を通じて感じる私の仮説ですが、人は皆自分の能力を最大限発揮することを求めている、自分の力が何かに使われることを求めている、誰かの役に立ちたいと願っている存在だと思います。なので、歌が好きな人を例にとってみると、家で一人で歌っているうちに、例えば、歌う喜びを他の人にも伝えたいというような社会とのつながりを求める気持ちが湧いてくるのではないかと思っています。それは既に次のワクワクです。そこでワクワクを止めずに、歌を教える、人前で歌う、そんなことに向けて小さな一歩を踏み出していくと人生は開け、シンクロニシティが始まっていくということを、マイクは言っているのだと思います。歌では仕事にならない、という声も聞こえてきそうですが、それは「仕事」というものに対する何か思い込みがあるのかもしれません。マイクは、私たちが個人としても社会としても豊かになるためには、プライベートな生活と境界がなくなるほどの楽しい仕事をすべきという考え方で、この考え方には大いに共感します。

この本が多くの人に読まれると良いなと思うのは、この本の考え方が広まることは多様性を受け入れる社会につながると思うからです。偏差値の高い大学に入り、名高い企業で出世する、それを唯一の成功と定義してしまったら、幸せや成功の形はとても限定されてしまいます。そこから踏み外すことを不幸せ、失敗と思うならば、「成功」を手にした人の中には優越感が生まれたり、その「成功」にしがみついた生き方になってしまうことが起こりがちです。一方で、「成功」から外れてしまった人の中には劣等感を持ち、自分をとても小さな存在と見たり、ふてくされた生き方になってしまうおそれがあります。そのいずれの場合も、本来のその人が最も輝く生き方をしていないということになります。それはとてももったいないことで、その人本人だけではなく、世界にとって大きな損失だと思います。人は自分の存在意義を見出し、生き生きとしている時に最も高いパフォーマンスを発揮します。それこそが成功であると考えれば、生き方に優劣はなく、もっといろいろな職業や生き方が存在する社会になっていくと思います。そして、それは更には平和へもつながると感じます。

著者のマイク・マクマナス氏は中学校教諭という経歴も持っており、本書で紹介されている学校での経験談では、自暴自棄になっている生徒たちが勉強する意味を見出し人生を前向きにとらえ始める様子が描かれていて、学校教育、キャリア教育についても考えさせられるところがあります。学校の先生方にも読んで頂きたいなと思う本です。


自分のワクワクを追求することは、自分の存在意義を見つける旅です。一人でやってもよいのですが、意外と自分だけでは思考が偏っていたり、自分で自分に小さな枠を設定して狭い視点でしか描けなかったりしがちです。ソースのワークショップ(ソース・ワークショップ 詳細説明)やセルフ・スタディ・キット(普及版ソース・セルフ・スタディ・キット ([バラエティ]))があるようなのでそれらを活用するのも一案でしょうし、コーチングでコーチと共にその旅に出てみるのもきっと驚きと発見が沢山の旅になると思います。


さて、2016年、何をしますか?


追記:このブログを見てくれた友人の中にソースのワークショップに既に行ったという人がいました。とてもオススメだそうです!

ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

セルフ・スタディ・キット

普及版ソース・セルフ・スタディ・キット ([バラエティ])

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