昨年ここでも紹介した「人生が整うマウンティング大全」の後続本です。
「モヤモヤをなくせばうまくいく ~マウント社会をこう生き抜け~」(勝木健太 著、小学館、2026年1月初版)
前作は、マウンティング事例がたくさん乗っている図鑑的な1冊。
本書は、10代ごろから人が直面し始める数々のマウンティングを年代・人生イベントごとに事例紹介しつつ、マウントにはどんな種類があるのかという分類や、人類は古今東西一体どんなふうにマウンティングをしてきたのか、という歴史を振り返ります。
事例集では、あー、こういうマウント感じたことあるなー、自分もやったことあるなーという心当たりのあるものから、
なるほど、これもマウントになりうるのか、ということを知ったり、
また、マウントする人を持ち上げる人、という存在にも気づいたりしました。
「マウンティング」という言葉はいつからか世の中に出回り、今は、マウンティングをする人たちに対する風当たりは強いように感じます。それは、高圧的で未熟でイマイチなことというように。
かたや、マウンティングを取る人たちを下に見る、”達観”マウントもあるようにも思います。
どこまで行っても、マウント合戦。
山はどこまでも高く、頂上は見えず。
本書では、マウンティングをダメなものと位置付けるよりも、それは人間なら誰しもしてしまうことなんだ、というふうに捉えています。もちろん、読者自身も。
マウントとは、他人を見下すための行為ではなく、社会の中で自分の存在意義を確かめようとする、人間的な防衛反応に過ぎない。だから、自分を責める必要はない。マウントを取る側にも、取られる側にも、根っこの部分には同じ不安が流れている。大切なのは、自分を責めることではなく、その構造を見抜くことだ。そうして一歩引いて見つめ直せば、たとえ誰かの言葉に少し心がざらついても、「ああ、これも不安が形を変えただけなんだ」と理解できるようになる。(p.151、第2章 モヤモヤの正体はマウントだった)
マウントを「構造」として見つめられるようになると、人へのまなざしはやわらいでいく。誰かより優れていたい。自分を認めてほしい。そんな思いは、誰の中にもある、ごく自然な衝動だ。マウントとは、「つながりたい」「安心したい」という願いが、言葉の形を借りてあらわれた、人間らしいサインである。その仕組みが見えてくると、心の引っかかりがほどけ、モヤモヤもすっと消えていく。(中略)怒りを分析に、嫉妬を洞察に、不安を観察に変えていく。その営みを重ね、「ああ、この人も、安心したいだけなんだ」と気づいた時、心はふっと軽くなる。誰かと比べず、自分の歩幅で立てるようになる。それが、マウント社会をしなやかに生き抜くための知恵である。(p.187、あとがき)
比較や評価が蔓延る私たち人間社会において、マウントに感じるものは早々にはなくならない。
だとしたら、それにふりまわされずに生きていく術(考え方)を身につける。
そのひとつの解を示してくれるような本です。
著者の勝木さんとつながることができ、ポッドキャストにもゲストでお迎えしました。
ぜひ音声でもお楽しみください。
LIFE AFTER : THE PODCAST 独立後のリアル
「自分らしく生きる」は究極のマウント ゲスト:勝木健太さん
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