実家の本棚にずっとある絵本。
お正月に久しぶりに手に取りました。
「てぶくろをかいに」(新美南吉 作、若山憲 絵、ポプラ社 おはなし名作絵本、昭和45年10月初版)
幼少期に読んで(あるいは読んでもらって)、覚えていたのは、このフレーズ。
「おかあちゃん、おててが つめたい、
おててが ちんちんする。」
こまかなあらすじを覚えておらず、読み直したら、こんな可愛くてあたたかい話だったのか!と再発見。
情景、子ぎつねのかわいらしさ、母ぎつねの愛情、小さな冒険のドキドキなど、新美南吉の素晴らしい描写力で、あっという間にこの世界に入り込みます。
絵も、今時のカワイイとは違うかもしれませんが、とても味のあるあたたかさで、見つめれば見つめるほど愛くるしくなってきます。
昭和8年、新美南吉、20歳の作品だとか。
その時代、その若さだから書ける作品というのもあるのかもしれません。
絵も含めて、このまま、ずっと残って欲しい本。
大人になって読むと、末尾の大人向けの解説の言葉がとても響きました。
小学校二年生くらいになると、「どうして片方の手だけ、人間の手にしたんだろう。おかあさんぎつねは、まぬけだね。」なんて、批評がでてきます。そういうときは、「あら、おかあさんだって、まちがいはあるわよ。」ぐらいに答えてあげてください。おかあさんは絶対だなんて、まちがっても教えないこと。その方が人間的であり、生活にユーモアがでてくること、うけあいです。
(『てぶくろをかいに』について 巽 聖歌(たつみ せいか))
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