俳優・小林聡美さんのエッセイ。
もともとは、雑誌「星星峡」で2004年6月号〜2007年2月号に連載された「TOKYO國際女子コラソン」を改題したもの、とのこと。単行本で読みましたが、文庫化もされています。
「ワタシは最高にツイている」(小林聡美 著、幻冬舎、2007年9月初版)
タイトルが好きです。
もうこれをつぶやくだけで、ワタシも最高にツイているんじゃないか、という気がしてきます。
結局、そう思って生きている人のところには、本当に運がやってくるんだろうとも思っています。
エイミー・シューマー主演の「I Feel Pretty」も思い出されました。
あの映画も、(実際の見た目がどうあるかにかかわらず)自分を可愛いと思って生きることが、人生を動かしていくという物語でした。
中身は、まるで小林聡美さんの声が聞こえてきそうな本です。
彼女が40歳前後の頃の日常やお仕事、旅や人とのやりとりを彼女らしい視点とユーモアで綴ったもの。映画撮影や舞台のお仕事の裏側も少し垣間見えました。
小林さんの著書は初めて読みましたが、俳優という特別なお仕事でありながら、自然体な在り方には親しみが湧きます。
ちょっと休憩したい時に一節ずつ読む、というペースが私にはちょうど良い感じでした。
エッセイの面白さのひとつは、当時の社会や空気がそのまま活字に残っていること。
そうだ、この頃はまだDVDが主流だよねぇとか、まだスマホなんてものもなくて携帯電話の進化がいちいち珍しかった頃だよねぇとか、いろいろ思い出したりもしました。
この20年で、テクノロジーは驚くほど進化したものです。
でも、人が日々感じることや、気にかかったり、笑ったり、前を向いたりすることって、そんなに変わらないんだな、と改めて思いました。
いろんな情報や次々登場するテクノロジーに圧倒されそうな昨今、こういう少しのんびりした空気がこの先の時代にもあってほしいなとも思いました。
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