遅ればせながら、2025年もよろしくお願いいたします。
さて、私の好きな読書の仕方の一つは、ある本を読んでいるときに、その中に出てくる本を読みたくなってそれを読む、という流れ。
「芋づる式読書」と勝手に名づけています。
それを、取り寄せたりするのではなく、本屋でばったり見つけることができたら、それはもう至福の時。
見事にそんな出会い方をした絵本です。
「アライバル」(ショーン・タン 作、河出書房新社、原作は2007年初版(ハードカバー)、2014年Paperback版、日本での大型本は2011年、Paperback版は2023年4月)
昨年、谷中方面に用事があって出かけた帰り道にたまたま見つけた素敵な本屋さん「雑貨と本 gururi」(https://www.gururi-yanaka.com/)。
ここで「ぼうけん図書館 エルマーとゆく100冊の冒険」が平積みされていて、一目惚れしてしてしまい、ジャケ買いしました。
「エルマーとりゅう」が好きだった人なら、手に取らずにはいられない、そして手に取ってしまったら、その手触りできっと買ってしまう1冊。
読書録も書きました。
で、100冊紹介されていた中で、知らなかった本のうちで一番気になっていたのが、この「アライバル」です。
それから数ヶ月。
ずっと行ってみたかった西五反田の本屋さん「フラヌール」(https://flaneur.base.ec/)を、先日、ようやく訪問。
そうしたら、入店するなり、この本が目に飛び込んできました。
「あー!」
こういうのをセレンディピティというのでしょうか。
そして、中身も素晴らしかった。
文字が一切ない絵本。
アライバル(Arrival)とは、到着、(新しい方法・製品などの)出現、(季節・行事などの)到来、やってきた人、引っ越してきた人、新顔、新参者、誕生、赤ん坊などの意味。
繊細に緻密に描かれた絵から、自国を離れて新しい土地に移民していく人の話だとわかります。
別れ、切なさ、恐怖、戸惑い、混乱、寂しさ、必死さ、驚き、喜び、安堵、温もり...。
いろんな感情が伝わってきます。
現実にはない世界の様子ではあるのだけれど、それは今の世界で起きている現実とも見事に重なってもいます。
一つ一つのシーン、一つ一つの表情を何度でも読み直したくなる本です。
不思議な世界をぜひ覗いてみてください。
なお、文字がないので、原書(英語版)を入手してみてもいいのかもしれません。
表紙は、英語の方がちょっとカッコよい気がします。
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