ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

エルマーのぼうけん

子どもの頃、大好きだった本。

今も実家の本棚にあり、久しぶりに読んでみました。

エルマーのぼうけん」(ルース・スタイルス・ガネット 作、ルース・クリスマン・ガネット 絵、渡辺茂男 訳、1963年7月初版、福音館書店、原題:My Father's Dragon)

 

エルマーのぼうけん

 

Amazonで検索したら、今も変わらぬ表紙絵で嬉しくなりました。

「エルマーのぼうけん」というフォントと作者・訳者のフォントは変わって現代っぽくなってます。

 

読んでみたら、すっかり内容は忘れていて、また一から楽しめました。

そして読みながら、そうそう、リュックに、チューインガムとか、ぼうつきキャンデー2ダースとか、ピーナッツバターをはさんだサンドイッチとか、詰め込んでいくあたりが好きだったんだとか、少しずつ、昔、惹きつけられたところなどを思い出したりしました。

 

船にもぐりこんで知らない島に行く、動物たちをうまいことひっかけながら進んでいく。

冒険心がくすぐられる。

裏表紙の「みかん島」と「どうぶつ島」の地図が、その冒険をさらに臨場感あるものにしてくれる。

 

この本がベストセラーになっているのだから、みんな本当は冒険が好きなのかもしれない。

ロード・オブ・ザ・リングも、インディージョーンズも、スタンド・バイ・ミーも、グーニーズも、はてしない物語も、ドラゴンクエストだって、どれもみんな冒険。どれも大人気。

一方で、現実社会で何かしらの冒険に行こうとすると、危ないとみんなから止められる。

なんだか面白いものだな、と思います。

ありとあらゆる物語が愛され続けるのは冒険への憧れなのか、物語は冒険への誘いなのか、それとも、現実では怖すぎるからせめてファンタジーの世界で楽しもうということなのか。

 

この本のもう一つの素晴らしいところは、なんといっても、絵がかわいい。

りゅうもとってもかわいい。

こんなりゅうなら私も乗ってみたい!

 

こどもはもちろん、冒険心を忘れてしまった大人たちにも、久しぶりに開いてみるの、いいかもしれません。

 

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本書は、3部作の初巻です。