読書ブログの冊数をカサ増ししようという意図ではございません。
久しぶりに使ってみたら、いや、これ、本当に素晴らしい辞書ですね、と思い、ここにも載せたくなりました。
「Oxford Advanced Learner's Dictionary: Paperback + DVD + Premium Online Access Code」
英英辞書です。
私が買ったのは、当時のメモ書きによると1998年で、しかもハードカバーなので、表紙はもちろん違いますし、中身ももう変わっていると思います。
(ちなみに、私が買ったのはドイツでですが(当時 49.80ドイツマルク)、ページの一部が内側に折れこまれていて裁断されそびれていたところがありました。これでも店頭に並ぶから、やっぱり海外は大らかです(-。-;))
最近、英単語を調べるのは基本的にネットのWeblioに頼っていましたが、画面で見るのも疲れてきて、あと、PCやスマホをいじっているとついつい遊んでしまうこともあり、ちょっとこの英英辞書を使ってみたら、これがなかなか面白い。
ところどころ絵も入っていたりして、とてもわかりやすいです。
原語の言語で理解する良さ
英和辞書で単語を調べると、必ずしもぴんとこない時もあります。
例えば、今回私が遭遇したのが、「receptive」。
Weblioだと、「受容性のある、感受性の強い、(・・・を)よく受け入れて」となっています。
この言葉から、私は、優しさは感じたものの、それに加えて、繊細な、弱い感じも受けてしまいました。(これはもちろん、日本語の「受容性」「感受性」などの言葉に私が思い込みを持っているということも一因ではありますが。)
ただ、この単語が使われている本文は、ポジティブな論調のところなので、どうもしっくりこない。
この辞書によると、こうでした。
receptvie / adj 〜(to sth) able or willing to consider or accept new ideas, suggestions, etc: a receptive person / mind / attitude / audience, be very receptive to new developments.
これを読むと、新しいアイディアや提案を考慮することができるだけでもreceptiveと言えるようだし、またそれを受け入れることについても、受け入れることを自ら選択している感じがあって、主体性や力強さも感じます。受け入れるというよりも、自ら選択して取り入れることができる能力、という風にも感じられます。
日本語ではなんというかはわからないけれども、文脈やニュアンスを理解して読み進むことができました。
だから英和辞書がダメとかそういうことではなくて、時に、原語で理解するということは役に立つなと思いました。
この体験からは、むしろ英和辞書を作った方々に、改めて尊敬を覚えました。
英英辞書で理解しても、これを日本語で何というか、と思うと詰まってしまうものが沢山ありました。
英和辞書で確認してみて、ほおおおー、なるほど!確かにこの言葉ですね!と思うこと多々。
辞書づくりは、叡智の結晶ですね。映画「舟を編む」を思い出します。
紙の本の良さ
紙の辞書をめくるのは本当に久しぶりでしたが、紙ならではの良さってあるなぁと改めて思いました。
アナログを好む人間であることが大前提にありますが、ページをめくって探し当て、指でなぞって、線など引いてみることは、画面で見るよりも、記憶に残るような気がします。
また、見開いたページの中で、その単語が占めるスペースの大きさなどを見ると、その言語や文化におけるその言葉の重要さや奥深さなども感じます。
目当ての単語を探しに行く途中で、また、探していた単語と同じページの上で、他の単語が目に入ってくるのも面白い効果だと思います。意外と、こういうときにふと目にしていた単語の方がやけに覚えていたりする、みたいなことも起こり得ます。
そして、何より、勉強している気分になる。分厚い辞書を開いていると、賢そうな気分になります。笑。
何年も、何世代も、繰り返し使えて、辞書って、値段にしてお得すぎる本だと思います。
外国語を学ぶ環境は十分すぎるくらい整っている
それにしても、現代は、外国語を学ぶ環境は整いすぎるくらい整っているなと思います。
とりわけ英語は、「学びたい」という意欲さえあれば、ほとんどお金をかけずに学ぶことができる環境があって、今の時代の大学生や中高生が本当に羨ましいです。
ネットがこんなに発達する前は、
英語の文章を手に入れるのも有料で(例:新聞、雑誌)、
分厚い辞書を持ち歩きたくないなら、小さい辞書を買うか、電子辞書を買う必要があって、
電子辞書は高くて、喋ってくれるものなんて当初はなかったし、登場しても更に高くて、
聞き取りの練習をしたければ、TVやラジオの英語講座を聞くか、CD付きの参考書か、英語学校に行くかで、
発音が正しいか知りたければ、これもやっぱりTVやラジオか、CD付きの参考書か、ネイティブに聞くかで。
今は、もちろん辞書はウェブ上に無料で存在しているし、
メディア各社の記事は無料でネットで沢山取れるし、
PodCastで、ジャンルも様々聴き放題だし、
TEDはスクリプトまで書き起こしてくれているし、
発音を知りたいときにはGoogleでもWeblioでも喋ってくれるし、
文章書くのに表現方法が不確かだと思ったら、Google Ngram Viewerなどでもチェックできてしまうし、
英語を使う機会なんて、望めば日本国内でもどれだけでもあるし。
こちら側から見ると羨ましいけど、今の学生や若手の人たちはそれはそれで大変なのでしょうか。
勉強する機会がない、なんていう言い訳が全くできない状況になってきてしまっているという意味では。。。
英語の学習は、今でも好きですけれども、苦労もしました。
でも、英語を使えるということは、それだけで世界がぐんと広がることだなと思います。
なので、努力してきてよかったです。
私が試してきた英語の勉強法については、今度、ここみちノートの方にでも書いてみたいと思います。
Oxford Advanced Learner's Dictionary: Paperback + DVD + Premium Online Access Code
- 作者:Oup
- 発売日: 2015/01/22
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
この辞書を使って読んだ本。薄いのに内容ぎっしり。今後の私のバイブルになりそうな本です。今度取り上げたいです。
Co-Active Leadership: Five Ways to Lead (English Edition)
- 作者:Kimsey-House, Karen,Kimsey-House, Henry
- 発売日: 2015/09/21
- メディア: Kindle版
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