読書録、、、なんですが、再び鑑賞録。
今月、友人がやっているバンドのライブと、以前に仕事でお世話になった方の写真の個展に行ってきました。
どちらも、平日は、グローバル企業でバリバリ働くかっこよいビジネスマンです。
ですが、音楽の腕も、写真の腕も、それぞれ素晴らしい。
仕事もこっちも、どっちも本気です。
ビジネスパーソンにできることが、仕事だけのはずがありません。
幼い頃に大好きだったこと、学生時代にのめり込んだもの、本当は興味があったけどそうしないで今まできたもの、最近目覚めてしまったもの。
そういうところにも彼らの才能やエネルギーを使う場があります。
アートが、それで生計を立てる人のものだけであるはずがありません。
自分の体を通じてうずくものを表現したい、心を打たれ、感動したもの記録したい、描き留めたい、伝えたい、そういう思いは、全ての人の中にあるはずです。
だって人間は、もともとはそういう存在なのだから。
いつもの仕事の他に輝くことがあるのに、それをやらずにいるのはもったいない。
その思い、好奇心、情熱、才能を、多忙や常識、横並び意識の中に埋もれさせておくのはもったいない。
定年まで待っていてはもったいない。
本人にとっても世の中にとっても。
見る側としては、純粋にその音楽や写真などを楽しみに行くのですが、生き生きとしている彼らに接することもまた喜びのひとつです。
喜びから生きているとき、その姿は周りも幸せにするなあと思います。
ご本人たちにとっても、単純に楽しい、気持ちいいという感覚以上の経験になっているんではないかと推察します。
自分たちでやってみてこそわかるプロたちの本当の凄さ、損得勘定のない純粋さ、慣れてしまった仕事ではなかなか得られないラーニングカーブの面白さ、思い通りにできない悔しさ、壁をひとつ越えたときの達成感、高みを目指す気持ちなど。
それらは、いずれも彼らの人間的魅力を高めていると感じます。
他にも、月1でジャズライブをやっていらっしゃるグローバル企業の経営者、個展開催を目指して絵を描く経営者、シャンソンを歌う個人事業主、extremeな例では会社をやめて劇団に入った人、更にアートという枠をはずせば、週末には森でガイドとなり人をもてなす経営幹部、ヨガを教える会社員、講義やセミナーに登壇する会社員などなど、あげ始めるときりがありませんが、最近、素敵なオトナが周囲に沢山います。
いつかこれらも生計を立てる柱のひとつになっているというようなことも十分に起こりうると思います。
こういう方々とお付き合いさせて頂けることは本当に嬉しいことです。
おかげさまで私も退屈することがありません。
何も知らない世界のことでも、なんだか面白そうと思うところにノコノコ出かけてくと、今まで知らなかった世界に触れる機会になり、インスピレーションをもらったりします。
一見全く違うことのように見えても、何かを本当に一生懸命やろうとして感じること、より納得できるものを追求していこうとするときに体験すること、極めようとするときの心得などは、実はほとんどの世界でーー芸術でもスポーツでも学問でも、そして実はビジネスでもーー共通しているのではないかなというのが最近の私の仮説です。なので分野が違う人の話からも大いに学ぶところがあると感じます。
また、面白い人のところには面白い人たちが集まるもので、こういう場に出かけていくと、新しい方と出会ってまた自分の世界や交友関係が広がったりするのもありがたく感じています。
モノトーンではない、マルチでカラフルな個人。
そんな人たちがますます増えていったら面白いなあと思っています。
図ったわけではないですが、今月の体験に紐づけて紹介したくなる本は、ちょうど今年の年始に紹介した「ソース」です。今年このブログの中で一番読まれた記事でした。
このブログを訪問してくださった方々が、何かひとつでもワクワクすることを見つけて生きる喜びを感じていらっしゃることを願っています。
この読書録も、私にとっては喜びからやっていることのひとつ。
喜びからやっていることが誰かの喜びにつながったり、励ましになったり、助けになったりすることがあるならば、それ程嬉しいことはありません。
皆さんに読んで頂いていることが励みになって今年も1年書くことができました。
いつも訪ねて下さってありがとうございます。
どうぞよいお年をお迎えください。

- 作者: マイク・マクマナス,ヒューイ陽子
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