ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

SPARK

読書録、、、なんですが、今日は番外編でライブ鑑賞録。

上原ひろみ(ピアノ) ザ・トリオ・プロジェクト feat. アドリアン・フェロー*(ベース)&サイモン・フィリップス(ドラム)の「SPARK」日本ツアーに行ってきました。
 
*本来のトリオプロジェクトのベースはアンソニー・ジャクソン(CDも彼)。今回の日本ツアーでは、アンソニーが病気療養となったため、アドリアンに交代しての公演となりました。
 

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上原ひろみのライブを初めて見たときの衝撃は忘れられません。
ピアノの技術だけをとっても類い稀な人だと思いますが、彼女からはそれ以上のものを感じます。
 
何が素晴らしいって、まず何よりも、弾く姿が、表情が、本当に楽しそう。
心の底から、ピアノを弾くことが楽しくて仕方がない、サイモンやアドリアンと掛け合いするのが楽しくて仕方がない、楽しくてやめられない。身体中から喜びが溢れてる。体も指もその喜びに任せて動いている。 そんな様子が聴いている側にもビビッドに伝わってきて、楽しさが伝播してきて、気づけば彼女の世界に引き込まれてしまっています。
世界各地(今年は五大陸全て回ったそうです)を回って公演している彼女は、世界中に喜びを届けているんだなと、改めて思いました。
ピアノと一体になって、全ての感情を表現して、飛んだり跳ねたりしながら弾く姿は、まさにピアノを弾くために生まれてきた人、と表現したくなります。
 
今回のソロ「Wake Up and Dream」を演奏する前の話が心に残りました。
彼女自身の訳では、「目覚めて、また夢を見る」。
世界各地で子供連れでコンサートに来る親御さんから「この子にピアノをもっと練習するように言ってください」と頼まれるそうで、そのとき彼女が子供にかける言葉は「弾けば弾くだけおもしろくなるよ」なんだそうです。
「毎日毎日ピアノを弾いていると、どんどん出来ないことが見えてくる。出来ることが増えていくというより、出来ないことが見えてくる。わからないことが増えてくる。それがおもしろくて、やめられないなぁ、と」
この、本当にピアノと真摯に向き合っている姿が、彼女をいつまでも純粋で可愛らしくいさせ、そして更なる高みに向かわせるのだなぁと、彼女の魅力の源に触れたように思いました。
 
そして、ピアノを弾く時には、「想いよ(聴く人に)届け!」とピアノに込めて弾いているのだと。
だから、なのだと思います。
力強く、エネルギーに溢れ、思い切りよく、生き生きと、遊び心満載のピアノ。
それは、聴く人の心、魂に届きます。
自分自身が絶好調の状態で聴けば、さらにその気持ちが高まります。
今回、私自身は、最近どうもバイオリズムが低下気味なのか、ややもすると心が閉じて無感情になっていきそうになることが少なくない状況で聴きにいきましたが、そんな中でも、彼女のピアノは、「それでもそこに響くものがあるよね。震える魂が確実にあるよね。」と訴えかけてくるようでした。
そして、しっとりとしたWake Up and Dreamを聴いているときは、固くなっている心、なかなか破れない殻のようなもの、そんなものが溶けていくような感覚にもなりました。
 
彼女の音楽を聴くならやっぱりライブ、と思います。
「この日この夜にしか生まれない音楽を皆さんと一緒に創っていきたいと思います」という冒頭の挨拶のとおり、その場を共有するからこそ聴けるものがあります。
 
贅沢を言うなら、お酒を飲みながらもっとカジュアルな場所で聴きたいです。(今回の会場は東京国際フォーラムでした。)
 
オススメするとますますチケットが取りにくくなるので、オススメしたくないような、でもやっぱり素晴らしいものは伝えたくなってしまう性分。
「喜びから生きる」を体現している人の姿、その人が生み出すもののエネルギー、素晴らしさを、是非体感なさってみてください。
 
 
お断り:コンサート中の言葉は一語一句記憶しているわけではありません。

 

SPARK(初回限定盤) SHM-CD + DVD

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ライフ・ゴーズ・オン

ライフ・ゴーズ・オン

 

 

MOVE

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Voice

Voice

 

 

 矢野顕子×上原ひろみも聴きごたえあります。

Get Together ?LIVE IN TOKYO?(初回限定盤)(DVD付)

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