ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

四つの約束

3月、4月と慌ただしく、約2カ月ブログの更新が途絶えてしまいました。ここでやめてしまっては元も子もないので、気持ちを立て直して再開します。

こういう時は原点に帰る、という気持ちで「四つの約束」。
 

四つの約束

 
普段はほとんど意識しないようなところに、自分の気持ちも思考も連れて行ってくれる本です。薄いのに、中身は濃い。深い。昨年出会いましたが、私にとっては「怖れを手放す」に次ぐバイブルになっています。何度読んでも心が洗われます。
 
たった四つの約束(agreement)を守っていれば、私たちは自由であり、幸せに生きていける。でも、このたった四つのことが、本当に難しい。読む度に響くところが違うのですが、今覚えておきたいこと、本の言葉を借りてまとめてみます。
 
第1の約束  正しい言葉を使うこと
私たちの言葉とは、私たちが創造する力。言葉は、単なる音声や文字ではない。言葉とは、力。表現し、コミュニケートし、考えるための力。言葉は、それを通じて自分の人生の出来事を作り出していくもの。
ここでいう「正しい」とは、罪がないこと。「罪」とは、自分が自分に対して背くような行いの全て。正しい言葉を使うとは、言葉を愛を分かち合うことのために使うこと。エネルギーを自分自身への愛と真実のために使うこと。
目を転じて私たちが今生きる世の中を見れば、言葉は、非難や破壊、怒りや嫉妬、憎しみを表すために使われていることのなんと多いこと。著者によれば、間違った言葉を使うことは黒魔術であり、私たちは自分たちでも知らないままに黒魔術を使っている。たった一言で誰かの人生が変わったり、多くの人々の人生が破壊されたりすることにとても無頓着に。
 
第2の約束  なにごとも個人的に受け取らないこと
間違った言葉、つまり黒魔術をかけられたとしても、その毒のある「まじない」にかかる必要はないということ。その言葉を自分のこととして受け取ってしまうということは、言われたことに合意するということ。合意した瞬間に、毒が自分に回ってしまう。
誰かの言葉に傷つけられたと感じる時、実際は相手の言葉が自分を傷つけているのではない。自分が、触られるような傷を持っているから傷つけられたように感じるだけのこと。
良いことも悪いことも全て自分のこととして受け取らなければ、黒魔術から解放され、大きな自由が自分のものになる。
 
第3の約束  思い込みをしないこと
人間は、良きにつけ悪しきにつけほとんど全てのことに思い込みをする(私の恩師は人間はassumption making machineだと表現していました)。そして次第にそれを真実だと信じ主張し始めるから、更にややこしい。私たちは見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かない。質問することを恐れてそのために思い込みをし、その正当性を主張する。どんな人間関係でも、他の人が自分の考えていることをわかっていると思い込み、自分のしてほしいことを言う必要がないと思っている。私たちは、物事をありのままには知覚していない。そこからくる誤解、苦しみ、正当化しようとする争い。思い込みをしない、ということを実行していくことで、これらから解放される。
 
第4の約束  つねにベストを尽くすこと
どんな状況でもただベストを尽くす。それ以上でもなく、それ以下でもなく。どれがベストなのかといえば、自分自身を裁かなくなるまで行動している状態。自分を裁くことがなければ罪の意識を抱くことも自己処罰も必要ない。ゆえに、自分を正当化する必要もない。
第1〜第3の約束を完全に守るのはとても難しいこと。でも、ベストを尽くすことはできます。以前に紹介した「自分の小さな「箱」から脱出する方法」につなげていえば、ベストを尽くしていれば、自然と箱から出ている状態とも言えると思います。
 
冒頭から、かなりスピリチュアルな印象を受ける本ではあります。そういうものが苦手な方は、第2章から読まれてもいいのではないかなと思います。書いてあることは普遍的で、毎日の生活に役に立つことです。

 

多くの方に、この本が届きますように。

 

四つの約束

四つの約束

  • 作者: ドン・ミゲルルイス,Don Miguel Ruiz,松永太郎
  • 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 単行本
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この記事の執筆者:

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