ここみち読書録

プロコーチ・けいこの、心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

死の壁

養老さんの壁シリーズ。 「死の壁」(養老孟司 著、新潮新書、2004年4月初版) 「バカの壁」よりもこちらの方が好きでした。壁シリーズとの出会いがこちらが先だったせいかもしれません。 死体を人として扱う、という養老さんの考えに触れて、死体をどういう…

その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます

大好きな3人組 Kevin's English Room(KER)の本。 全部YouTubeで見ようと思えば見れるのに、応援の気持ちで、本も買ってしまいました。 「その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます」(Kevin's English Room、KADOKAWA、2021年3月初版) イ…

バカの壁

夏の滞在先に置いてあった「死の壁」を読んで、とてもよく、「あ、やっぱりこれも読まないとな」と思い、養老さんの壁シリーズの最初の本に戻ってきました。 いつかは読もうと思いながら、機会を逃していた一冊。 「バカの壁」(養老孟司 著、2003年4月初版…

さよなら、男社会

この初夏くらいから、尹雄大(ゆん・うんで)さんの本にハマっています。 困るのは、かなり食いついて読むのに、最後の方は、読み終わりたくなくて、すごくゆっくりになってしまうこと。 さらには、一冊一冊、感じることや考えさせられることが多くて、まと…

家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択

6月、下北沢の本屋B&Bで、稲垣えみ子さんと浜田敬子さんの対談があるというので、そのオンライン配信に申し込みまして、合わせて買った稲垣さんの最新著書。 「家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択」(稲垣えみ子 著、マガジンハウス、2023年6…

図解 いちばんやさしく丁寧に書いた インボイスと消費税

個人事業主が大変なことの一つは、提供する商品とかサービスだけやってればいいわけではなく、請求書発行から領収書発行、確定申告まで、全部自分でやらなくてはいけないこと。もしくは、それをやってくれる人を自分で見つけてこなくてはいけないこと。 もう…

ハマトンの知的生活のすすめ

活字中毒の私は、ちょっとした空き時間も、何か読めるものを欲してしまいます。 そういう時にぴったりな類の本。 「ハマトンの知的生活のすすめ エッセンシャル版」(P.G.ハマトン 著、三輪裕範 編訳、2022年8月初版、ディスカバー・トゥエンティワン) 英国…

翻訳できない世界のことば

先日、滞在していた穂高養生園の「木と人カフェ」に置いてあり、読みました。 「翻訳できない世界のことば」(エラ・フランシス・サンダース 作、前田まゆみ 訳、2016年4月諸藩、創元社) (原題「LOST IN TRANSLATION」 Ella Frances Snaders, 2014) 外国…

君たちはどう生きるか

超ロングセラー。 宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」を観てきたら興味が湧いて、読んでみました。 ちなみに、映画のストーリーと、本書のストーリーは全く異なります。 「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎 著、岩波文庫) 感想をただ一言で言えば…

葉っぱのフレディ

先日滞在した穂高養生園に置いてあり、久しぶりに読みました。 「葉っぱのフレディ―いのちの旅」(レオ・パスカーリア 作、1998年、童話屋) (原題:The Fall of Freddie the Leaf:A Story of Life for All Ages, Leo Buscaglia, 1982年) 「いのち」につ…

ナンセンスな問い

タイトルがいいなぁと思って手に取り、本の手触りと、少し立ち読みした感覚で買いました。 「ナンセンスな問い」(友田とん 著、H.A.B(エイチアンドエスカンパニー)、2023年2月初版) 一人で飲みにいく時に持っていくのに最適な一冊。 カウンターで読みな…

計画と無計画のあいだ

誰かに教えてもらい、タイトルが「まるで私のことみたい」と思ってしばらく前に買っていた本。 約4年前、フリーランスとして独立すると決めただけでも無計画はなはだしいのに、最近それを超える無謀さで本屋を始めた今が、ちょうど読み時だった気がします。 …

窓ぎわのトットちゃん

昔から大好きな1冊。読書録に追加したくて、再読しました。 「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子 著、1981年3月初版、講談社) トットちゃんは、黒柳徹子さんご自身。黒柳さんが47歳頃の著作。 いわさきちひろさんの絵もぴったりはまって、愛らしく、あたた…

運命はこうして変えなさい 賢女の極意120

林真理子さんが週刊文春で34年間やってこられた連載エッセイから120の言葉を選び出してまとめた文庫本。 女、恋愛・結婚、男、生きること、家庭、仕事、食べること、オシャレについての8項目について、林真理子先生節が全開。 「運命はこうして変えなさい …

きんぎょが にげた

母が、介護施設に入っている彼女の母(私の祖母)に贈る本として買ってきたもの。 たまたま、先日行った、こども本の森 中之島 でも見つけていて、でも時間切れで開けなかったので、これはちょうど良いと思って、送る前に読ませてもらいました。 「きんぎょ…

大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした

タイトルと表紙の絵に惹かれて買いました。 「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」(クルベウ 著、藤田麗子 訳、福田利之 絵、ダイヤモンド社、2021年4月初版) 著者は、韓国の人気作家さんとのこと。 日本も韓国も、良くも悪くもとても頑張ってしまう社…

ドキドキしちゃう 岡本太郎の"書"

ポッドキャスト「独立後のリアル」の相方・はっしーが、大阪万博記念公園の「太陽の塔」に行ったお土産にくれた本です。 私が岡本太郎さんファンだと思い出して買ってきてくれました。 「ドキドキしちゃう - 岡本太郎の"書”」(2010年2月 初版、平野暁臣(岡…

どんな いえに すみたい?

こども本の森 中之島 で読んできた絵本、3冊目。今回の訪問ではここまで。 「どんないえにすみたい?」(文:ジョージ・メンドーサ、絵:ドリス・スーザン・スミス) 主人公のねずみのヘンリエッタは建築家。 いろんな生き物からの依頼を受けて、それぞれに…

まっくろちゃん

こちらも、こども本の森 中之島から。 「まっくろちゃん こいわいさとこ」 猫好きの方は、きっと開いたら虜になります。 アングルと構図が素晴らしい。 猫の動きが素晴らしい。 表情が素晴らしい。 とてもいきいき、まっくろちゃんの世界が見えてくる。 文字…

ここみちサロンを開きます(初開催!7/19(水) 19時〜 @神保町)

神保町の共同書店 PASSAGE に ここみち書店を開店して約3ヶ月が経ちました。 いろいろと新しい経験をしています。 さて、この PASSAGE、3階の PASSAGE bis! にパリの隠れ家のようなカフェスペースがあります。 PASSAGE の方々も、ここを棚主がサロン的に使え…

みどりの しっぽの ねずみ

先日、念願のこども本の森 中之島(大阪)を訪ねたときに、館内で読みました。 スイミーやフレデリックで著名なイラストレーターかつ絵本作家、レオ・レオニの絵本。 「みどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなし」(レオ・レオニ(Leo Lio…

幸せについて

先日、カフェに置いてあった本書の表紙に惹かれて、Amazonで取り寄せたら、表紙が違ったという落ち。。。 表紙は何種類もあるようです。 オンラインで買われる方は、何が届くかお楽しみ。 「幸せについて」(谷川俊太郎 著、ナナロク社、 2018年12月初版) …

厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉 - MAKE TROUBLE -

タイトルとインパクトのある色に惹かれて買った本。 「厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉」(ジョン・ウォーターズ著、エリック・ハンソン 絵、柳下毅一郎 訳、2022年8月初版、フィルムアート社) 原題が好きです。「Make Trouble」 「これまで…

ハリー・ポッターと呪いの子

先日、舞台版ハリー・ポッターを観劇してきました。 1ヶ月強で一気にハリポタ全作を読み上げたのも、この観劇の準備として。 (この読み方は、良い子にはオススメしません。ぜひもっと時間をかけてゆっくり読んでください。) 舞台脚本も出版されているので…

ハリー・ポッターと死の秘宝(第7巻 = 最終巻)

ハリー・ポッター シリーズ最終巻! 「ハリー・ポッターと死の秘宝」(J.K.ローリング 著、松岡祐子 訳、静山社、2008年7月初版) 全巻読了〜! 物語の全容が見えた充足感以上に、達成感の方が大きいかもしれません。 全7巻=単行本全11冊、計5,500ページ以…

ハリー・ポッターと謎のプリンス(第6巻)

ハリー・ポッター シリーズ第6巻。 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(J.K.ローリング 著、松岡祐子 訳、静山社、2006年5月初版) 読後感は、ただもう、「えーーーーー?!?!?!?!」 そんな・・・・! 次が気になって仕方がない。 読書録を書く時間…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第5巻)

ハリー・ポッター シリーズ第5巻。 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(J.K.ローリング 著、松岡佑子 訳、静山社、2004年9月初版) 単行本で上巻661ページ、下巻701ページ。 読む前から、あまりの分厚さに「うっ」となりましたが、読んでいる最中も、正…

心理的安全性の作り方 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える

Audibleで聴きました。 「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」(石井遼介 著、2020年9月初版、日本能率協会マネジメントセンター) 体験も大事、知識も大事 職業としているコーチングでは、クライアントのお話を伺…

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(第4巻)

ハリー・ポッター・シリーズ4巻目。 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(J. K. ローリング著、松岡祐子 訳、静山社、2002年11月初版) ハリーは、ホグワーツ校4年生。 3巻まで読んでくるうちに、もう、物語は夏休みから始まって、7月末にハリーの誕生…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第3巻)

ハリー・ポッターシリーズ、第3巻。 アズカバンに収監されていた囚人シリウス・ブラックの脱獄のニュースから始まる物語。 第2巻までに編み込まれていた文脈が徐々につながってくるのも感じられ、より立体的にハリポタの世界観を感じられた1冊。立ち向かう…