立ち読みして、もうちょっと読みたいなと思って買っていました。
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」(大野萌子 著、サンマーク出版、2020年8月初版)
コーチという仕事柄、言葉にはとても気をつけるようになりました。
どんな言葉を人は気持ちよく受け取り、
どんな言葉にムッとするのか。
どんな言葉に人は心を開き、
どんな言葉で心を閉ざすのか。
自分が言われた時の経験から、あるいは相手の立場を想像しながら、言葉を選んで話すことが増えました。
けれども、いまだに地雷を踏みますので、生傷を負いながら試行錯誤を続けています。
また、周りに言葉の使い方に長けた人たちがたくさんいるので、そういう仲間からも日々こっそり学んでいます。
きっと著者の方もそういう探求をされているのかな、という知恵が詰まった1冊。
共感しながら読みました。
著者の方は、産業カウンセラーなどの資格を持ち、企業内カウンセラーとして活動されている方とのことです。
誰かには通用する言葉でも、相手が違えばまた反応も違う。
コミュニケーションに万能な解はないけれど、リテラシーを高めることに損はないだろうと思います。
昔は、若い人が新人研修などで、社会で通用する言葉遣いを学んだりしたものですが、
今は、年齢に関係なく、すべての人が学び続けた方がいいのではないかと思います。
言葉も生き物。
今の時代の適した言葉ってどういうものだろう、自分が最近使っている言葉ってどうだろう、と振り返るのにも役立つと思います。
見開きの右側ページに「よけいな一言」と「好かれる一言」があり、
左側ページにその解説があるつくり。
頭から読むも良し、ぱらぱらっと気になるところを見るのも良し。
少しだけご紹介。
私が時々言われて、ビミョーな気持ちになるひと言。
よけいなひと言:疲れてる?
好かれるひと言:元気だった?(p.18)
やつれてるよ、と言われているようで、慌てます。
ただ、髪型とか姿勢とか、もうちょっと気をつけようと思うきっかけでもあるので、そういう風に見えていることを教えてもらったんだな、と反省の機会にもなります。
同様に「痩せた?」という一言にも、焦ります。
これは私も意味不明だなと思うひと言。
よけいなひと言:お手すきのときにお願いします
好かれるひと言:”今週中に"お願いします(p.40)
ただでさえ皆様お忙しい中、「お手すき」の時は多分、やってこない。
本当に見てほしいものや返信がほしいものには、この言葉は使わないようにしています。
お願いやディレクションを出すときにに気をつけていること。
よけいなひと言:それはしないでください
好かれるひと言:それはこうしてください(p.50)
「〜しない」ということを意識するのは、けっこう難しい。
こうしてほしい、ということを伝えた方が、相手にとっても何をすればいいのかがわかりやすいと思います。
万能そうな言葉は、使う前にちょっと考えた方が良いと思っています。
よけいなひと言:大変な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
好かれるひと言:混乱させてしまい、申し訳ありません。(p. 232)
本当に迷惑をかけたことは何なのか、相手が被ったことを言語化した方が伝わるだろうと思います。
また、「大変」でなかったかもしれないことをこちらが「大変」と言ってしまうことで、「大変」なことになってしまうという、変なリスクもあります。
こんな風に言えるようになりたい、と思うひと言。
よけいなひと言:言ってくれればよかったのに
好かれるひと言:力になりたかった。困ったことがあったら連絡してね。(p.182)
「何を言うか」「どのことば使いで言うか」だけではなく、
「どう言うか」も、探求のしどころがありますね。
この記事は、こんな人が書いています。
お気に召す記事がありましたら、ぜひシェア頂ければ嬉しいです。また、もしこのブログを読んで、ここで紹介されている本を購入しようと思われた際は、ここみち書店(神保町PASSAGEbis!内)もしくは、このブログ内のamazonへのリンクを経由して購入頂けると幸いです。私にとって皆様が本に出会うことのお役に立ったことを知る機会となり、励みになります。
シリーズで親子版、働く人版があるようです。


