ここみち読書録

心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録。

壁を破る言葉

仲間とのリトリートで宿泊した旅館に置いてあり、対話の合間に読んできました。

壁を破る言葉」(岡本太郎氏 著、イースト・プレス、2005年4月初版)

 

壁を破る言葉

 

この方の言葉に、余計な説明など、不要と思います。

 

まっさらな目をもて!そして目的を捨てろ!(p.14)

 

なんでもいいから、まずやってみる。

それだけなんだよ。(p.15)

 

きみはあなた自身を創造していると思いなさい。(p.22)

  

思い切って、のびのびと踏み出してみる。

そして人間的な自由とはなんであるか、

その歓びをみずから発見するんだ。(p.23)

 

 自分の存在をもっとも自由に表現しえたもの、

自由感のもっとも豊かなもの。

それが、すぐれた作品 (p.25)

 

「こういうもの」を表現したい、という最初の衝動がある。

描きたいという衝動じゃない。「こういうもの」を、なんだ。 (p.32)

 

当然、デッサンする。

荒っぽく鉛筆や、墨で、何べんも何べんも

自分に問うてみる。

「そういうもの」を確かめる。(p.34)

 

ほんとうの生命の核から、

ゆるぎ出してくるモチーフがあるはずなんだよ。

じっと身をひそめ、向きあわなければ、それはつかめない。(p.44)

 

焦るな。

人のために美しいものをつくるというよりも、

生命のしるしを、自分に確かめる。(p.45)

 

全生命が瞬間にひらききること。それが爆発だ。(p.54)

 

瞬間にあるものがさっと現れ、

そのものに向かって全身でぶっつけていく。

それが色になり線になる。(p.55)

 

絵を描くということは、疑うことのできない、

すべての人のうちにある本能的な衝動なんだ。

歌こともそう。叫ぶことも、踊ることも。

表現欲というのは一種の生命力で、思いのほか激しいもの。(p.63)

 

うまく作る必要なんかない。

うまく出来た作品なんて、

面白くもへったくれもない。

かまわないから、どんどん下手にやりなさい。

その人独特の文体というものがあるはずだ。

絵ならその人の色。

ダンスなら、その身体の動きの物語る世界。

それは自分が発見し、確かめてゆくもの。

教わることはできない。

芸術は創造だというのはその意味だ。(p.70)

  

芸術の形式には、こうならなければならないという

固定した約束はない。

それなのに、勝手に縛られて、ジタバタしているんだよ。 (p.73)

 

いつも自分自身を脱皮し

固定しない。

そういうひとは、つねに青春をたもっている。(p.148)

 

チームを作ったり、コンビで何かをやるときは、

遠慮したり、内にこもらず、

面白くぶつかりあうことが大事だね。

ぶつかりあうことが面白いと思ってお互いをぶつけあう。

そうすれば、逆に生きてくる。(p.154)

 

うまかったり、まずかったり、きれいだったり、

きたなかったりする、ということに対して、

絶対にうぬぼれたり、また恥じたりすることはない。

あるものが、ありのままに出るということ、

まして、それを自分の力で積極的に押し出して表現しているならば、

それはけっして恥ずかしいことではないはずだ。(p.28)

 

 

私の岡本太郎作品との初めての出会いは、たぶん、こどもの城(東京都青山)にミュージカルに連れて行ってもらった時の、そこにあるオブジェ「こどもの樹」。

わくわくするような面白い形が印象に残って、都心の地名などよくわからない当時の私には、青山のこの場所は、あの面白いものがあるところ、という風に記憶に残りました。

大人になって、以前の私は「岡本太郎」という人については、表面的なメディアで伝えられる情報以外は知らず、奇抜な人、というくらいのイメージ。いつかはもっと知ってみたいけど、まだよく知らない人。

「芸術は爆発だ」という言葉も、「そうなんですね」くらいの表面的な共感。彼の言わんとする世界をどうにか理解しようとする感じ。

 

自分の人生に真剣に向き合ってみて、

コーアクティブ・コーチという一つのプロフェッショナルを高めてみようとして、

ブログという形で自分なりの作品を表現してみようとして、

その自分で、今、この本に出会って、

すっかり見方が変わりました。

本当のリーダーだったんだと。

 

今は、彼の言葉に、心の底から共感する自分がいます。

 

そう、本当に人生は芸術なんですよね!と。

あなたの人生も、私の人生も、すべての人の人生も。

 

エネルギー全開の1冊分の言葉を浴びて、

自分でも体験した実感から、深く理解できるものがある。

今エッジに立っている自分を自覚させてくれるものもある。

 

そのフチで、その言葉を聞いて、強烈な躊躇と臆病心が湧いてくる自分もいる。

背中を押されて動き出したくなっている自分もいる。

 

 

いずれにしても、心が揺さぶられる。問いかけられるように。

自分に本当に問いかけてくる言葉として感じられる。

彼の言葉が本当の意味で刺さるようになってきたと感じます。

 

自分の足で自分の道を踏み出してみたからこそ感じられるもの。

そのことを、とても嬉しく思っている自分もいます。

 

 

2011年の生誕100周年で行われた平野暁臣さん(岡本太郎さんのパートナーであった岡本敏子さんの甥)と糸井重里さんの対談を見つけました。

リーダーシップの文脈で読むと、とても面白かったです。

 https://www.1101.com/taro100/index.html

www.1101.com

 

それ以前に糸井さんが創っていたキャッチコピー「Be TARO」が素晴らしい。

 

岡本太郎は特別な人じゃない。

もともと皆そうなんだ。

好きなように自分をもっと表現して、創りたいものを創れ。

人生がそのまま芸術なのだから。

 

岡本太郎に憧れる人ではなく、自分が太郎になれ。

 

正解を求めて二進も三進もいかなくなったとき、体がこわばってしまうときに思い出したい本です。

 

 

壁を破る言葉

壁を破る言葉

  • 作者:岡本 太郎
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 単行本
 
強く生きる言葉

強く生きる言葉

  • 作者:岡本 太郎,岡本 敏子
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2003/04/01
  • メディア: 単行本
 
愛する言葉

愛する言葉

  • 作者:岡本 太郎,岡本 敏子
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2006/06/01
  • メディア: 単行本
 
Be TARO!―岡本太郎に出会う本

Be TARO!―岡本太郎に出会う本

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本